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ポルシェ最後の空冷「911 ターボ GT2R」がオークションに登場!生産台数43台のレアモデルが1億円安くても流札した理由

ポルシェ最後の空冷「911 ターボ GT2R」がオークションに登場!生産台数43台のレアモデルが1億円安くても流札した理由

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Bonhams

ファーストオーナーは名古屋に住む日本人だった

GT2クラスのホモロゲーションとレギュレーションを満たすようにポルシェのレーシング部門で製作されたGT2Rには、フルロールケージや強化型のブレーキ、アジャスタブル・サスペンション、センターロック式のBBS製ホイール、レーシング燃料タンクなどが特別に装備された。

逆に遮音材や防錆材のような不要な処理は一切施されていない。ヴァイザッハにあるレーシング部門では1994年から1995年にかけて43台のGT2Rが生産されたと記録されている。出品車は、シャシーナンバー、エンジンナンバーなどのマッチングが確認されている。ちなみに生産日は1995年7月。ファーストオーナーは名古屋に在住する日本人、後に東京に移転。2017年にはイギリスへ輸出されたことが確認されている。

マイアミでオークションを開催したボナムズは、走行距離が7850km。日本とイギリスで細かな部分に至るまでの完全整備を受けてきた出品車に、80万ドル~100万ドル(邦貨換算約1億1445万円~1億4305万円)のエスティメート(落札予想価格)を提示。

ちなみに同社は、2024年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード・オークションで、オンロード仕様のGT2に2億1678万円~2億9561万円のエスティメートを掲げた。結局それには落札者が現れることなく流札に終わっている。

今回のGT2Rもまたそれより1億円以上低い予想落札価格であったにもかかわらず、流札という結果に終わった。やはりこのタイプのモデルはオークションでの売買は難しいのだろうか。

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