精悍さを際立たせるエクステリア
エクステリアは、スピード専用のダークティント仕上げのブライトウェアに加え、フロントドア前端にはクロームのスピードバッジが輝く。22インチの専用ホイールはダークティントまたはシルバーから選択可能だ。ヘッドランプとテールランプもダークティント仕様となり、より精悍な印象を与える。
さらに、ベントレーの歴史上初となる23インチのスピード専用ホイールも登場。カーボンセラミックブレーキを選択した場合に装着可能で、仕上げはグレーサテン、ブラック、ブラック×ブライトマシンの3種類から選ぶことができる。ブレーキキャリパーは、標準ブレーキやカーボンセラミックブレーキでも、全7色の鮮やかなアクセントカラーが用意されている。
インテリアも唯一無二のパフォーマンスを物語るデザインに
インテリアにおいても、ベントレーらしいクラフトマンシップが貫かれている。標準装備として、スピード専用のドライバーインフォメーションディスプレイに加え、助手席側フェイシアおよびドアシルプレートにはスピードバッジがあしらわれ、シート上部には「Speed」ロゴの刺繍が施されている。
4座仕様では、リアシート背面にまで新たに開発されたプレシジョン・ダイヤモンドキルトが採用され、繊細かつ立体的な美しさが空間を彩る。カラーコーディネートには、スピード専用のカラースプリットが採用されており、落ち着きある濃色のセカンダリーレザーを基調に、シートの外周部やドアトリム、インストルメントパネル側面には、メインカラーが巧みにアクセントとして配されている。

AMWノミカタ
先日、このモデルのティザー画像が発表された際にはアストンマーティン「DBX S」の最高出力727psを超えるモデルを発表するのではないかと期待したが、ベンテイガ スピードのスペックは最高出力650ps、最大トルク850Nmと予想外に控えめなものだった。
しかしながら注目はシャシー性能を大幅に向上させたことであろう。ダンパー剛性の強化、トルクベクタリングやAWS、ESCのダイナミックモードやローンチコントロールなどの採用によりスタンダードモデルとは異なる「スピード」の名に恥じないパフォーマンスを手に入れたこととなる。
しかし、少し残念なのはエクステリアに大幅な変更が加えられなかったことである。オプションではあるがDBX Sのグロスブラックのハニカム構造グリルやアクセントカラーの入ったカーボン製のボディーキットを装着することで、誰もがDBX Sが特別なモデルであることを認識できる。
「見る人が見ればわかる」という控えめな違いの演出はいかにもベントレーらしいが、発表から5年を迎えるベンテイガ。この特別なモデルにはもっと万人にわかりやすい見た目の違いを打ち出しても良かったのではないだろうか。内なる改良がどれだけ購入者のモチベーションにつながるのか注目していきたい。














































