遠くからでもわかるマルチカラーのS660
カスタムペイントをまとった個性的なクルマが数多くエントリーしていたイベントで、群を抜いて目立っていたのがホンダ「S660」です。マジョーラ系のカラーを数色とアクセントカラーの合計5〜6色を使って、複雑なラインで塗り分けられています。使用されている色から、「もしかしてエヴァンゲリオンのファン?」と気になり、オーナーの“えむ&えむ”さんに話を伺いました。
プレスラインを巧みに使って塗り分け
「エヴァ初号機に似てしまったのは偶然です。このクルマは2015年式で、新車で購入してずっと乗ってます。ラッピングは2回目なんですが、今回は色によってラッピングと実際の塗装を両方使い分けていて、ラインはフロントバンパーやボンネットの造形に合わせて設定しました」
と話す、2025年3月23日に茨城県稲フォルニアイベントスペースで開催されたHotsprings(ホットスプリングス)にホンダ「S660」で参加した“えむ&えむ”さん。
グラフィックの塗り分けラインの基準となっているのがフロントバンパー。直線的なデザインのリザルトジャパン製で、フロントのボンネットとエンジンフードはドロップイン製、サイドステップとリアバンパー、リアディフューザーはバックヤードスペシャル製と、さまざまなブランドから気に入った形状をチョイスしたミックスコーデとなっている。これによって、ボディ全体で角ばったデザインがより強調されている。
「この直線的なデザインを活用して、複雑な塗り分けラインを設定しています」
と、“えむ&えむ”さん。ボディを観察すると、ボディパネルの凹凸やプレスラインを見事に活かしていることがよくわかる。また、メインカラーであるマジョーラ系のペイントは見る角度によって色が変わり、複雑な面で構成されるボディが見事に玉虫色の発色をするというわけだ。
マジョーラペイントのWORKホイールがカラーリングの起点
足まわりはTEIN(テイン)の車高調をチョイス。長距離も走るため低すぎない車高を設定している。これにマツダND型「ロードスター」のブレンボ製ブレーキキャリパーを流用するバックヤードスペシャルのキットを使ってアップデート。
ホイールは、前述したボディカラーの原点にもなったWORK EMOTION kiwamiのマジョーラペイント・スペシャルカラー。サイズはフロント16×6.5J+42、リア17×7J+47という異径セットアップで、フロント195/45R16、リア215/40R17サイズのタイヤを装着。前後ともに5mmのスペーサーを介して装着している。
“えむ&えむ”さんは、ご夫婦で愛知県から自走でこのイベントにやってきた。クルマ自体の乗り心地は快適だがほとんど荷物が積めないそうで、リアにキャリアを装着し、荷物を積んで走ってきたという。道中は、かなり目立っていたに違いない。
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