好調ランドローバーで10四半期連続の黒字を達成
2025年5月13日、ジャガー・ランドローバー(以下:JLR)は2025年度第4四半期となる2025年1月〜3月までの3カ月間の財務業績を発表しました。税引前利益(PBT)は8億7500万ポンドとなり、これで10四半期連続の黒字となりました。通期では25億ポンドを記録し、過去10年間で最高益を達成しています。JLRの業績と取り組みについて、ポイントを紹介します。
ディフェンダーが過去最高の販売台数を記録
JLRの「Reimagine(リイマジン=再構想)」戦略は、着実に進行している。全世界における販売状況に関しては、2025年度にランドローバー「ディフェンダー」の卸売台数が前年比0.7%増の11万5404台と過去最高を記録した。
レンジローバー スポーツの年間卸売台数は前年比19.7%増。俳優テオ・ジェームズを起用した印象的な広告キャンペーンが、その販売を後押ししたとされている。また、パリ・ファッションウィークで欧州デビューを果たしたジャガー「タイプ00」は、モナコで世界公開されたのち、ミュンヘン、東京、ムンバイへと巡回している。

PHEV需要が拡大で販売台数が大きく伸長
電動化およびサステイナビリティの分野にも、JLRは力を注いだ1年であった。レンジローバー エレクトリックの開発プログラムは継続され、スウェーデンのアルイェプログにおいて冬季テストが実施されることが決定した。
また、バッテリー電気自動車(BEV)への移行段階としてプラグインハイブリッド(PHEV)を選ぶ顧客が増加したことで、2025年度のJLR全体のPHEV販売台数は前年比21.7%増、レンジローバーに限れば38.2%増を記録した。
さらに、JLRはフリーランダー・ブランドを基盤としたEVポートフォリオを構築するため、中国の合弁パートナーである奇瑞汽車との協業を進展させており、これは中国における既存事業の強化にも寄与するものである。

















































