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今や希少なオリジナル仕様のいすゞ 「ベレット1600GT」!さらに短期間しか生産されなかったSOHCエンジン搭載

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)

  • いすゞ ベレット1600GT:ウッド調のステアリングを装着
  • いすゞ ベレット1600GT:1600GTはGTRとは細部の仕様が異なり、たとえばヘッドレスト別体のローバックシート
  • いすゞ ベレット1600GT:意匠の異なるメーターパネル
  • いすゞ ベレット1600GT:峰田さんは、とくにこのブラウンの内装とローバックシートの雰囲気を気に入っているそうだ
  • いすゞ ベレット1600GT:オリジナル状態のGTは、イベントでもなかなか見かけない貴重な存在になってしまった
  • いすゞ ベレット1600GT:日本で初めて「GT」を名乗った車種としても知られている
  • いすゞ ベレット1600GT:砲弾型タイプのフェンダーミラーもオリジナルだ
  • いすゞ ベレット1600GT:足もとには、8スポークホイールを装着
  • いすゞ ベレット1600GT:ボディサイドには1600GTのエンブレムが誇らしげに付けられている
  • いすゞ ベレット1600GT:分割のテールランプを採用
  • いすゞ ベレット1600GT:マフラーは2本出し
  • いすゞ ベレット1600GT:有鉛ステッカーはリアマドに貼られている
  • いすゞ ベレット1600GT:いすゞ車は、比較的パーツの供給が今も続いており、維持に困ることは少ないという
  • いすゞ ベレット1600GT:峰田さんの1600GTは、そうした中でも貴重なオリジナルコンディションを保った1台だ
  • オーナーの峰田さんといすゞ ベレット1600GT

GTRだけがベレットじゃない!SOHC搭載の貴重な1600GTを発見

毎月第1日曜日の朝早く、東京都・奥多摩周遊道路手前の駐車場には、多くのいすゞ車が集まります。いすゞの乗用車といえば、真っ先にベレットを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。とくに「GT」の名を冠したベレットGTは、高性能な国産スポーツモデルとして1960年代に人気を博しました。今回はそのなかでも珍しいSOHCエンジンを搭載したベレット1600GTを紹介します。

オリジナルをキープしたのベレGを発見!

こうした旧車イベントの会場では、一般的な台数比率とは異なり、ベレットは標準モデルやGTより高性能なツインカムエンジンを搭載するGTRのほうが多く見られることがある。「こんなにたくさんGTRってあったっけ?」と驚くほど、今回の会場にもGTRがズラリと並んでいた。しかも、オリジナル状態を保っている個体が多い。

そんななか、ひときわ目を引いたのが、オリジナル状態を良好に保っているGTRではなくベレット1600GTだった。オーナーの峰田さんに話を伺ってみた。

「このクルマは1970年式の1600GTで、今から10年ほど前に手に入れました。じつはその前にも同じ年式の1600GTに乗っていたんですが、そちらはサビがひどくて……。ちょうどイスズスポーツに売りに出されていたこの個体を見つけて、乗り換えたんです」

じつは意外に少ないSOHCエンジンの1600GT

ベレットGTは、元々セダンモデルのベレットに2ドアクーペを設定し、パワフルな1.6Lエンジンを搭載して1964年に登場した。日本で初めて「GT」を名乗った車種としても知られている。しかし、若者に人気を博した反面、チューニングや外装カスタムを施された個体が多く、さらに後年に登場するホットモデル「GTR仕様」への改造例も少なくなかった。そのため、オリジナル状態のGTは今ではイベントでもなかなか見かけない存在になってしまった。

しかし峰田さんの1600GTは、そうしたなかでも貴重なオリジナルコンディションを保った1台だ。

「それまでの1600GTはOHVエンジンだったんですが、この年式からSOHCエンジンになるんです。しかも翌年にはすぐ1800GTが登場して、1600GT自体が廃止されてしまいます。なのでこのSOHCの1600GTは、じつはかなり現存数の少ないモデルなんですよ」

約500kmを自走して参加できるコンディション

1600GTはGTRとは細部の仕様が異なっている。たとえばヘッドレスト別体のローバックシートや意匠の異なるメーターパネル、ウッド調のステアリングなど、インテリアの趣が差別化されている。峰田さんは、とくにこのブラウンの内装とローバックシートの雰囲気を気に入っているそうだ。

いすゞ車は、今でも比較的パーツの供給が続いており、維持に困ることは少ないという。

「GTRと違って、気負わず自然体で乗れるのがこのクルマの魅力です。こういうクルマは“走ってナンボ”ですからね。今でも年間4000kmは走ってますよ。基本的に純正仕様のままで、車高を少し落として8スポークホイールを履いている程度です。今はサスペンションカットで走ってますけど、今後はちゃんとしたローダウンサスペンションに交換して、足まわりのリフレッシュをしたいと考えています」

そんな峰田さんは、この日も福井から会場まで約500kmを自走で参加していた。クルマのコンディションの良さは、言うまでもないだろう。

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