クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 6億円で落札されたRUF「CTRレッドバード」は創業者のマイカー!しかも6台しか生産されていない限定車
CLASSIC
share:
6億円で落札されたRUF「CTRレッドバード」は創業者のマイカー!しかも6台しか生産されていない限定車

6億円で落札されたRUF「CTRレッドバード」は創業者のマイカー!しかも6台しか生産されていない限定車

投稿日:

TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2025 Courtesy of RM Sotheby's

豪華な特注仕様「レッドバード」のディテール

スタンダードな仕様でも1200kgというウェイトを実現していたCTRだが、RUFはさらに過激なCTRを求めるカスタマーのため、そのライトウェイト仕様の製作も行っている。今回モントレー・オークションに姿を現したCTRは、6台が製作されたライトウェイト仕様の1台だ。だがそのディテールは他のモデルとは大きく異なっている。

1989年5月にドイツのカスタマーによってオーダーされたこのモデルには、特注のボルドーレッドのペイントを施され、インテリアはそれに巧みにマッチするブラックレザーの仕上げとなっている。ライトウェイト仕様でありながら、通称「レッドバード」は特異なほどに豪華な装備を誇っていた。

もちろんライトウェイト仕様を名乗るだけに、RUFの軽量化に対する取り組みは徹底している。軽量ドアパネル、6点式のサベルト製フルハーネスシートベルト、アルミニウム製のドアシル、マットブラック仕上げの5本スポーク・ライトウェイト・ホイールなどはその代表例である。ちなみにフロントに掲げられるボンネットバッジやクロームのトリムはこのレッドバード専用で、ダッシュボードにはイエローバードへのオマージュであるキルスイッチも装備されている。他のすべてのCTRに装備されているマター製のロールケージが未装着であることも、このレッドバードの特徴だが、オリジナルの取り付けプレートはそのまま残されており、将来ロールケージを装着したいと望むならば容易に可能である。

アロイス・ルーフの自家用だった1台

1989年9月8日に完成したレッドバードは、驚きだが2005年9月までRUFの社長であるアロイス・ルーフの自宅に保管され、定期的に彼によって使用されていた。

その後ドイツのケルンに在住するコレクターの手を経てオーストリアへと渡り、この時に改良型のトランスアクスルやブレーキブースターを装着し、ホイールもシルバーフェイスに再塗装された。そして2021年にはアメリカのカスタマーが入手した。レッドバードが現在までに走行した距離は1万8900kmである。

その落札価格はRMサザビーズが提示したエスティメート、450万ドル〜500万ドル(邦貨換算約6億6231万円〜7億3590万円)というレンジには届かなかったものの、429万5000ドル(邦貨換算約6億3214万円)にも達した。ちなみにこれは2025年のモントレー・オークションにおいては8位にランクされる高額落札となった。

12
すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS