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雨の日の視界の悪さはワイパー劣化のサイン!交換のタイミングを判断するチェックポイントとは

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 近藤暁史(KONDO Akifumi)

  • ゴムだけの交換で済ませたいところだが、本文でも説明したようにワイパー全体で拭き上げているわけで、ゴムとブレード、同時に交換するのが基本だ
  • 猛暑が常態化する昨今、ゴムへの紫外線や熱のダメージは増す一方だ
  • 拭きムラや拭きスジが出るようなら1年を待たず交換すべきだ
  • トーナメントタイプ(上)とフラットワイパータイプ(下)
  • 交換方法は、まずはワイパーアームを立てる。そして接続部分(クリップ)を押しながらブレードを下方向にスライドさせて外し、新しいブレードをアーム先端に差し込み、上にスライドさせるように持ち上げカチッと音が鳴ったら装着完了
  • フラットワイパーは、構造的には樹脂にゴムを溶着させて作られており、手で持つと頼りなく感じるが、しなり具合が計算されているため、しっかりとガラスに追従することが可能だ
  • ゴム部分を軽く引っ張り、亀裂やヒビがないかを確認する。また、ゴムが著しく曲がったりしていないかもチェックする。不具合が見つかった場合は、直ちに交換すべきだ
  • ワイパーは作動時に頻繁に動く上に、ゴムでできているため、定期交換が必要な消耗品のひとつだ

命綱となるワイパーの交換時期は?

雨の日の運転で欠かせないのがワイパーです。視界を確保するための“命綱”ともいえる存在ですが、意外と交換時期を見落としがちではないでしょうか。ワイパーはゴム製のため紫外線や経年で劣化が進み、放っておくと拭きムラや異音の原因になります。見た目がきれいでも、寿命はおおむね1年が目安です。今回はワイパーの点検方法から交換時期の見極め方、ゴムだけ交換する場合の注意点、最新エアロタイプの特徴までを紹介します。

ブレード(金属骨格)とゴムの点検方法

梅雨時だけでなく、秋雨やゲリラ豪雨が増えてきた昨今、雨への備えは1年中必要だ。雨天時の運転で命綱となるのがワイパーである。ワイパーは作動時に頻繁に動く上に、フロントウインドウとの接触部分はゴムでできているため、定期交換が必要な消耗品のひとつだ。

しかし、改めて交換時期を聞かれると判断に迷うだろう。無闇に頻繁に交換すれば問題はないが、それは非エコ的であり、財布への負担も大きい。

まずは現物の点検から始めたい。ゴム部分を軽く引っ張り、亀裂やヒビがないかを確認する。また、ゴム部分が著しく曲がっていないかもチェックする。不具合が見つかった場合は、直ちに交換すべきだ。

ワイパーはゴム部分だけでなく、ブレード部分、すなわち金属製の骨格部分も重要パートだ。ガラス曲面にしっかりと追従できるのは、その独特な形状によるものである。そのため、金属部分にガタつきやサビが出ていないかもゴム部分と合わせて点検しておきたい。

ゴムだけ?ブレードごと?ワイパー交換の判断基準

近年はエアロタイプやフラットタイプ、ユーロタイプなどと呼ばれるシンプルなゴムとブレードが一体型のワイパーも増えている。もともと欧州車に多く採用されていたが、煩雑にならずデザイン性に優れ、高速走行時にワイパーの浮き上がりを抑えるなどの特徴がある。

構造的には樹脂にゴムを溶着させて作られており、手で持つと頼りなく感じるが、しなり具合が計算されているため、しっかりとガラスに追従することが可能だ。こちらの点検はゴム部分のみとなるが、ブレードタイプと同様に亀裂や裂けがあったら交換となる。ちなみに、エアロタイプは構造上ゴム部だけ交換することはできない。

ゴムとブレードで構成する一般的なワイパー交換で悩むのが、ゴム部分だけを交換するか、ワイパーブレードすべてを交換するかだろう。予算節約を目的とするならゴムだけの交換で済ませたいところだが、すでに説明したようにゴムだけで拭き上げているわけではないため、すべてを交換するのが基本だ。ただし、予算的に難しい場合は、ゴムだけでも交換しないよりは良い。

見た目だけでなく「期間」による管理の重要性

見た目の点検だけでなく、使用期間による交換時期もある。ワイパーメーカーによれば1年に1回の交換が理想とされる。厳密に言えば、ゴムの形状自体に問題がなくても、ゴム素材自体が経年劣化している可能性が高いからだ。

猛暑が常態化する昨今、ゴムへの紫外線や熱のダメージは増す一方だ。とすれば、点検しつつ使用期間でも管理するのが良いだろう。実際に作動させて、拭きムラや拭きスジが出るようになったら、たとえ前回の交換から1年未満でも取り替えるべきだ。

ちなみにビビリ(異音)はガラスとワイパーの相性や、ガラス表面の状況(コーティング剤など)も原因となり、一概に劣化とは言い切れない。このように、ワイパーひとつ取っても、さまざまなポイントや注意点がある。しかし、雨天時の視界を確保するワイパーに命を預けていることは、決して忘れてはならない。

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