趣味や家族構成が変わっても対応できる居住エリア
カスタムキャンピングカーを手掛けるタコス(TACOS)。とくに注目を集めているのが、軽量アルミトレーラー「GX350」です。牽引免許が不要で、普通車(SUV)でも気軽に引っ張れるところが特徴となっています。会場では、荷物もバイクも積める使い方の幅広さが人気を集めていました。
マルチルームと広大な収納スペースを備えた車内
ここ最近、各地のキャンピングカーショーでにわかに注目を集めているのが、キャンピングトレーラーである。もちろん昔から存在しているが、ここ数年はさまざまなスタイルや形状のトレーラーが増えている。今回紹介するのは、後部にハッチを備えることで、バイクなどを格納することができるタコス GX350というキャンピングトレーラーだ。
ボディサイズは、全長約5m、全幅約2m、全高約2.5mと普通乗用車1台分程度の大きさである。スチール製シャシーに、側面が水平リブの入った高断熱アルミ鋼板、前後がFRPで構成されている。これにより、車両重量745kgという軽量なボディを実現し、牽引免許が不要な点が最大の特徴である。これなら一般的なSUVで無理なく牽引することができるはずだ。
車内へのアクセスは、後部ハッチまたは左側面にあるドアから行う。側面のドアからなかに入ると、正面にシンクや大きな収納棚が見えてくる。シンクの隣は、内部をトイレやシャワールームとして活用できるマルチルームである。さらに入って左側、すなわち車体の前方には横向きのベッドスペースがある。
ちなみに、ベッドスペースの下は広大な収納スペースとなっており、ボディ外側に備わるハッチからもアクセスできる構造である。ここは燃料やキャンプ道具などを収納するのに最適なスペースとなっている。
用途に合わせて変幻自在にアレンジ可能な後部のカーゴエリア
側面ドア入って右側、すなわち車体後方に目を向けると、広大なカーゴスペースとなっている。両サイドの壁面を見ると、マットが固定されているが、これをアレンジすることで、すべての面をベッドにすることも、左右対面の6人掛けソファとテーブルにすることも可能。さらに、右側面に2段ベッドを設置することもできる。とにかく、使い方に合わせて幅広いアレンジができるのが魅力なのだ。
このリアのカーゴスペースにはもうひとつ大きな特徴がある。それがリアに観音開きの大きなドアを設けている点だ。これによって、トレーラー内部に自転車を収納したり、モスキートネットを装着して外気を導入したり、ドアを開け放って屋外スペースとシームレスに利用することが可能である。ユーザーの趣味や使い方によって、アレンジを変えることで柔軟に対応できるため、これであれば、長年使用して家族構成や趣味が変わっても問題ない。
また、キャンピングトレーラーは動力を持たないため、同程度の広さを持つキャンピングカーと比較した場合、圧倒的に低コストで導入可能である。ちなみに、このGX350の車両価格は302万5000円である。すでに牽引可能なSUVを所有しているという人には、とくにこのような選択肢もアリなのだ。














































