モーガン・クラブ・ニッポンが育ててきたラリーイベント
クラシックカーラリーの世界には、速さや順位だけでは測れない楽しみがあります。イギリスの名門スポーツカー「モーガン」を中心に集う愛好家たちが、新年の恒例行事として続けてきたラリーイベントが2026年も開催されました。舞台は千葉県成田市周辺の一般道。コマ図を頼りに走り、途中では思いがけない“お楽しみ”も用意されています。じつは開催36回目というこのイベント。なぜ、これほど長く続けられているのか。その理由は、走り終えたあとの笑顔になれるさまざまな「アレ」がありました。
門戸を広げてクラシックカーイベントとして発展してきた
イギリスの伝統的なオープンスポーツカーといえば、真っ先に「モーガン」を思い浮かべる人も多いことだろう。1930年代から変わらないクラシカルなデザインでありながら、最新のエンジンを搭載し、現代的な素材や接合技術を取り入れて性能と快適性を向上させている。このクラシックとモダンの融合は、熟練の職人によるハンドメイドで完成され、現在も世界中の顧客へと届けられている。
その魅力に惹かれた日本のエンスージアストたちによる組織「モーガン・クラブ・ニッポン(MCN)」では、設立時より年間を通してメンバーの親睦を深めるイベントを行ってきた。そのなかのひとつとして、コマ図と呼ばれるルートマップに記されたコースを指定された平均速度でいかに正確に走行するかを競う「アベレージラリー」の要素に加え、コース途中にある道の駅などでの「お買い物競争」、いくつかの設問に答える「スカベンジャーラリー」の要素もプラスされたラリーイベントを開催している。
当初はクラブ内イベントであったが、その後、他車種の愛好家たちとの懇親の意味も込めて門戸を広げたオープンイベントへと発展した。2012年からは「MCN New Year Rally(MCN NYR)」と称し、クラシックカーオーナーたちの新年最初の行事として定着。2026年の今年、通算で36回目を迎えた。
千葉県成田を舞台にしたラリーに50台のクラシックカーが集結
スタートおよびゴール、そして表彰パーティの会場として長年親しまれているのは、ホテル日航成田だ。貸し切りの駐車場には、朝早くから50台のクラシックカーが集結した。ここ数日は極端な寒暖差があったが、イベント当日は気温が13℃を超える予報となっていた。しかし、前日からの強い風の影響で体感温度はずっと低く感じられた。それにもめげず、幌を上げずに会場入りするオープンカーの猛者たちの姿も見られた。
受付を済ませたエントラントは、ゼッケンを愛車に貼り、チェックポイントまでの距離を読み解くなどコマ図との睨めっこを始める。そして、コース上の交通状況などの注意事項を伝達するドライバーズミーティングを終えると、いよいよスタートだ。


























































































