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「39億円」の衝撃!世界がざわついたマクラーレン「F1」の高騰した落札額

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 2025 Courtesy of RM Sotheby's

ブルネイ王室のオーダーで製作されハイダウンフォースキットを後に公式装着

昨2025年12月、RMサザビーズ「Collectors’ Week Abu Dhabi 2025」オークションに出品されたマクラーレンF1は、ロードゴーイング仕様として製作された64台のうち、14番目に完成した車両とされる。

シャシーNo.#014は当初、鮮やかな「チタニウムイエロー」のボディに「ブラック」の本革/アルカンターラのコンビインテリアを組み合わせ、この種のスーパーカーの世界では世界最高の優良カスタマーのひとつとして知られていたブルネイ王室へと納車されるが、約10年を経たのち英国へと戻されることになる。

母国イギリスでの短い滞在期間中には、「マクラーレン・カーズ」の元ディレクターであるデイビッド・クラークが一時的に引き受け、マクラーレン本社で包括的な整備を受ける。そののちアメリカへと移り、マクラーレンF1を複数回にわたって所有した経歴を持つ、界隈では名の知れた愛好家のもとに譲渡。ニューヨークで約3年間保有されたあと、カリフォルニアへと移動した。合衆国内でのメンテナンスは、ニュージャージー州モントベールに本拠を置き、北米東海岸におけるマクラーレン・カーズ公式サービス拠点の役割を担っていた「BMW of North America」が担当していた。

そして2006年8月、シャシーNo.#014は新たな長期所有者に委譲。この時点での走行距離計が示していた数値は、わずか3224マイルだったことが記録されている。くわえて、熱心な自動車収集家である新オーナーの要望により、翌2007年に再び英国ウォーキングのマクラーレン本社へと移送され、フルリビルドを受けることになった。

この時、新オーナーの好みに合わせて現在の「アイビスホワイト」のカラーリングに変更され、人気の高い「ハイダウンフォースキット」が装着された。キットには、標準のアクティブウイングに代わる固定式リアスポイラー、GTR由来の新型フロントバンパーとスプリッターの装着、さらにフロントフェンダー用のLM仕様ルーバーが含まれていた。そしてこのメーカー公式モディファイにより、ハイダウンフォースキットを装着したわずか8台のF1のなかでも、この個体が最後の1台となった。

またエクステリアのさらなる変更点としては、新品ヘッドライトへの換装やアップグレードされたエキゾーストシステム、「OZレーシング」社製ブラック塗装のGTRスタイル5本スポークホイールなどが挙げられる。

さらにキャビンも刷新され、改良型エアコンシステムの装備に加え、内装がLM仕様に改められた。これには新たなレーシングスタイルのドライバーズシートと、カーボンファイバーの露出部分の拡大が含まれていた。これらの改修は450枚以上の写真で記録される大規模なもので、投入された総費用は50万ドル以上に達したという。

すべてのレストアが完了すると、この純白のマクラーレンF1は、ノーマン・フォスターが設計した、今ではすっかり有名となった「マクラーレン・テクノロジー・センター」における華やかなプレゼンテーションとともに、正式にオーナーのもとへと返還された。

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