驚きのレストア×モディファイ=レストモッドで50年前のロータス・エスプリの新車購入を実現!
イギリスでレストモッドを手掛けるアンコール社が、1975年登場のロータス・エスプリS1を現代技術でリメイクした「アンコール・シリーズ1」を発表しました。カーボンファイバー製ボディや再設計された3.5L V8ツインターボを搭載し、世界限定50台生産とのことです。
リアルエスプリを3Dスキャン。細部は2025年仕様に修正
英国チェルムスフォードを拠点とするアンコール社は、1975年パリモーターショーで発表されたロータス・エスプリ誕生から50周年となる節目に、「アンコール・シリーズ1」を公開した。本モデルは初代エスプリS1をベースにした“リスペクトフル・エンハンスメント”となる。
開発にあたっては当時のエスプリを3Dスキャンし、現代のデジタル設計ツールで面精度を再構築。1970年代のFRPボディに存在した二分割のモールドラインを廃し、オートクレーブ成形による一体構造のカーボンファイバー製ボディシェルを新規に採用。オリジナルのシルエットを保ちながらも、ホイールアーチの張りやショルダーラインの鋭さなど、面の緊張感と精度が大幅に高められた。スタンスは現代のタイヤとブレーキ冷却を考慮しわずかに拡幅。ポップアップ式のロープロファイルハウジング内に超小型LEDプロジェクターを組み込み、往年のウェッジシェイプを維持しつつ現代的なライティング性能を実現した。
ホイールは往年のスロットマグと後期スポーツ350の5スポークをモチーフに、鍛造およびビレット削り出しで新たに設計している。
色褪せない50年前のジウジアーロのデザインの優秀さを実感
シャシーはリビルドされ、パワートレインは全面的に作り直されている。ミドシップに搭載される3.5L V8ツインターボエンジンは鍛造ピストン、新型インジェクター、再生ターボチャージャー、電子制御スロットルボディ、近代化された燃料・冷却系、そして新設計ステンレスエキゾーストを採用。最高出力は約400bhp、最大トルクは350lb-ftを発生する。目標車両重量は1200kg未満で、0-62mph加速は約4秒、最高速度は約175mphと公表されている。
トランスミッションはクワイフ社と共同で5速マニュアルを再設計。強化インプットシャフト、最適化ギヤ比、ヘリカルLSD、専用ツインプレートクラッチを採用し、耐久性とシフト精度を高めた。サスペンションはスポーツ350仕様へアップグレードされ、ブレーキはAPレーシング製を装着。ステアリングはあえて電動化せず油圧式を維持している。
インテリアはオリジナルの傾斜ダッシュボードやコックピット形状を踏襲しつつ全面刷新。アルミ削り出しのフローティングインストルメントクラスターに最新デジタル表示を組み合わせている。カーボンファイバー製ダッシュボード“T”セクションに主要操作系を集約。シートはフレームから再構築し、形状を保ちながらホールド性と生地の仕上げを向上。インフォテインメント、空調、カメラシステムはスカイシップスが開発・統合した。生産は世界限定50台。価格は43万ポンド(約9200万円)から。

【AMWノミカタ】
過去の名車を現代の技術で蘇らせる「レストモッド」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「レストア」と「モディファイ」を合わせた造語であるが、最近はヴィンテージカーの電動化なども含め、このようなレストモッドモデルが増えてきている。クラシックカーのレストアだと部品の供給問題や、メカニックの減少など購入後の不安が増えるが、現在の交通環境にマッチしながらも当時の雰囲気を残したレストモッド車を新車で購入できることは大きな安心材料となるであろう。
今回のロータス・エスプリS1をベースにした「アンコール・シリーズ1」もそんな一台だ。オリジナルのドナーモデルが必要となるが、引き継がれるのはほぼシャシーのみで、ボディをはじめ、パワートレイン、トランスミッション、サスペンション、インテリアなどはすべて刷新される。これはおそらくオリジナルのアイデンティティを残したいという想いと、登録の上での法規の問題なのだろう。
実際、最新モデルかと思うほどに魅力的なスタイリングだ。50年前のジウジアーロのデザインがいかに優れていたかを実感する。価格は43万ポンド(ドナー車両となるエスプリV8が別途必要)と高いが、オーナーは世界で50人しか味わうことのできない「古くて新しい」特別で価格を超えた体験を得られるだろう。
















































