剛性アップで車重増! シャシー改良とマルチェロ・ガンディーニの造形美
さっそくP400ミウラのディテールを解説しよう。TP400と同様にモデナのマルケージで製作されたフレームだが、生産型ではさまざまな改良が加えられていた。0.9mm厚の鋼板を溶接して成型されたセンターセクションには、さらに1mmや1.5mm厚の鋼板を補強材に採用し、より高い剛性を実現している。
全長4360mm×全幅1760mm×全高1055mmと発表されたスリーサイズを持つボディ。大きく前後に開くカウルには1.5mm厚のアルミニウム合金が、ルーフやBピラーには鋼板が使用されていた。最初期のモデルは非常に軽量な設計だったが、生産が進むにつれて冷却効率の改善や内装の質感向上といった細かなアップデートが繰り返されている。
シャシーの鋼板も、生産が進むなかで0.9mmから1.0mmへと肉厚を上げている。実際のドライウエイトには諸説あるが、もっとも軽量なデータでは前期型(1966年〜1967年末まで生産。シャシー番号124番まで )が約980kg(!)とされる。いっぽう、剛性が強化された後期型(1968年1月〜1969年生産。シャシー番号125番以降)は約1040kgに増加している。さらにS、SVとなるたびに各部の剛性アップやワイド化などが随時図られたほかに、パワーウインドウなど装備面も追加され、最終的には公表値としてはSVが1240kgとされた。
度胆を抜く横置きV12気筒350馬力エンジン!
伝説的スーパーカー「P400ミウラ」のスペック
ミッドに搭載される4LのV型12気筒エンジンは、ダウンドラフトタイプのウェーバー製40IDL 3Cキャブレターを組み合わせ、9.5の圧縮比から350psの最高出力と368Nmの最大トルクを得た。組み合わせられるギヤボックスは5速MTで、ギヤレシオは1速から2.52、1.73、1.22、1.00、0.81の設定。またファイナルギヤは4.65、4.33、4.05という3タイプが用意されていた。
前後にダブルウィッシュボーン式のサスペンションとディスクブレーキを採用。そして205/VR15サイズのピレリ製チントゥラート・タイヤを装着したP400ミウラの走りは、オーダー時に多くのカスタマーが想像していたとおりの魅力に満ち溢れたものだった。
P400ミウラは1966年から1969年までの間に合計275台が生産された。ランボルギーニは1968年、オプションでイタリア語のスピント(超越した、高性能化された)という言葉に由来する「Sパッケージ」を用意。その人気の高さから、この年にSパッケージは改めて「P400ミウラS」としてシリーズモデル化されることになる。P400ミウラは着実に正常進化を遂げていったのだ。
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