クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 彼女たちのマシンはハンサム「スプライト」!? 女子チームが挑んだクラシック耐久レースの醍醐味
CLASSIC
share:

彼女たちのマシンはハンサム「スプライト」!? 女子チームが挑んだクラシック耐久レースの醍醐味

投稿日:

TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • レンハム スプライト:で4時間耐久に挑む女子チーム。直前の骨折で出場を断念したミサコさんは、今回名将フランク・ウィリアムズのように全体の指揮に徹した
  • レンハム スプライト:元気すぎてくるりと回り、ライバルたちに挨拶をするゆいさん
  • レンハム スプライト:初めての耐久チームでは、バトンを受け渡すように繋いでいくチームの一体感が何よりだったとチャコさん
  • レンハム スプライト:1人20分弱の走行ルーティンという作戦だった女子チームのドライバーチェンジ
  • レンハム スプライト:コースサイドで佇むパイパーGTを尻目に快走するのは、Mitchさんがドライブする
  • 和気あいあいと楽しむ女子チーム
  • レンハム スプライト:トラブルなく順調に周回を重ねるレンハム スプライト。レース展開に笑顔を見せる女子チーム
  • レンハム スプライト:最初はエンジンのレスポンスも悪かったというが、周回を重ねるごとにレスポンス、燃費ともに向上。最後の給油で残り20分の周回に挑むレンハム スプライト
  • レンハム スプライト:4時間を走破した女子チーム。フィニッシュドライバーのMitchさんが堂々チェッカーを受けた
  • レンハム スプライト:4時間を走破した女子チーム。関わった仲間たちで喜びを分かち合う
  • レンハム スプライト:そして嬉しいことにクラス2位という結果に、チャコさんも喜びを噛み締めている
  • レンハム・スプライトで4時間耐久レースに参加した女子チーム。クラス2位という快挙に全員で喜びを分かち合う
  • レンハム スプライト:ストップした車両回収などで何度かセーフティカーが入った真夏の4時間レースであった
  • レンハム スプライト:かつてはJAF公認ヒストリックカーレースにピット要員などの経験があるチャコさん。普段からスプライトを愛車にしているだけに、そつなくコースを周回していた

グリッドレディが結集してサーキットを激走! 「笑いありスピンあり」でもクラス2位獲得!!

普段はスタートボードを掲げる華やかなグリッドレディたち。彼女たちが自らレーシングスーツに身を包み、過酷な真夏の4時間耐久レースに挑みました! 舞台はクラシックカーの祭典「サイドウェイ・トロフィー」です。そこには名車 1965年式のレンハム・スプライト(Lenham Sprite)を駆り、娘の彼氏や急遽の助っ人スタッフを交えながら、スピンの洗礼を乗り越え見事クラス2位を勝ち取った痛快な4時間にわたる完走劇に迫ります。

女子3人+後ろ姿女子(?)の4人チームを編成
グリッドレディ達が駆る希少レンハム スプライト

クラシックカーレース「サイドウェイ・トロフィー」といえば、スタート時にグリッドに整列したマシンたちのポジションを示すボードを掲げるグリッドレディたちは、もはや欠かせない存在である。

いつもイベントを盛り上げてくれるグリッドレディたち。そんな彼女たちが、今回の4時間耐久レースでは、なんとドライバーとしてひとつのチームで参戦を果たしたのだ。

「真夏に4時間耐久レースをやろうという話になった時に、『女子チームができるんじゃない?』って誰かが言い出したのがきっかけだったと思います」

というのはこの女子チーム、大声で指示をしたり仲間たちにエールを送っていたリーダー格のゆいさん。

「私は声が大きいだけでリーダーに見えるようですが、ドライバーの走行順を決めたり、燃費計算をしてくれていたチャコちゃんがリーダーです(笑)」

実はリーダーのチャコさん、定例の「Festival of Sideway Trophy(以下FoST)」では受付で来場者へのチケット販売やメディア対応など、普段はサーキットにいながらレースはまったく見られないという立場。しかしながら大事な任務に就いているというチャコさんをリーダーに、ゆいさんと同じくグリッドレディのMitchさん、ロングヘアーということで後ろ姿は女子に見えないこともない“男子”の水越健吾さんが加わり、女子3人+後ろ姿女子(?)1人の計4人で4時間の耐久レースに挑むことになった。

「健吾くんはじつは私の娘の彼氏で、クラシックカーが好きということで、今回メンバー入りしました。完全な女子チームではなくなりましたが、ドライバーが1人加わったので安心感は増しました」とリーダーのチャコさん。

ちなみにチャコさんは20代の頃からMG ミジェットで楽しんでいる強者で、現在の愛車はMG ミジェットの兄弟車オースティン ヒーレー スプライトという筋金入り。もちろん今回のメンバーのなかで一番、クラシックカーに精通している。

マシンは、4時間耐久レースの主催者パルクフェルメが所有する1965年式 レンハム スプライトという聞き慣れないモデル。簡単に説明すると、1960年ころのヒーレー・スプライト(通称カニ目)にFRPで製作したレンハム製ボディキットを纏ったスプライトのことだ。空力に特化した軽量ボディは、当時のモータースポーツシーンでも活躍し人気車であった。愛嬌のあるカニ目のスプライトが、このキットを纏うとキリッとしたハンサム・スプライトに変身するのである。

完熟走行で180度スピン、後続車にご挨拶の余裕
助っ人合流で無事完走、望外のクラス2位獲得!?

予選前の慣熟走行。「全然緊張してない」とコースインし、徐々にペースをアップするゆいさん。いい調子でラップを重ねるも、慣れた頃に落とし穴。4コーナーの立ち上がりでアクセルを入れすぎたのか、180度のスピン。「新人なので後続車にご挨拶しました」とは本人の弁だ(笑)。

そしてサイドカーレースでライダーとしてコース走行経験のあるMitchさんは、「走ったことのあるコース、参加者も知っている方が多かったので怖くはありませんでしたが、クルマを壊したらどうしようという心配がありました」と、苦手な箇所は意識しながら挑んだという。パワーステアリングのない重いハンドルや、シフトダウンにもある程度の腕力が必要なヒストリックカーということもあり、「立ち上がりが遅い」と冷静に自己分析していた。

当初は4人のドライバーでのチーム編成であったが、早々にリタイアした他チームのメンバーであるトラさんが急遽移籍しての走行も主催者により認められ、大きなトラブルなく4時間の耐久レース、無事にチェッカーを受けることができた。

「何より壊さず走り切れたのが一番かな。そして主催者のパルクフェルメさんをはじめ、サポートしてくれたメンバーあってのチームでの完走は、耐久レースならではの醍醐味でした」と、スタートと最終スティントを担当したMitchさんが笑顔で語ってくれた。

すべて表示
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS