ケイエムオートが展示したスーパーカーファン垂涎の特別すぎる「F40」と「カウンタック」とは
2026年4月10日から12日にかけて、千葉・幕張メッセで「オートモビル カウンシル 2026」が開催されました。自動車メーカーによる大規模な展示が注目を集めるなかで、同イベントの本流とも言える「ヘリテージカー」の展示・販売で、ひときわオーラを放っていたのが「ケイエムコーポレーション(フェラーリ専門店 ケイエムオート)」のブースでした。専門店が厳選した究極のスーパーカー2台の詳細をレポートします。
専門店が厳選した2台「フェラーリF40LM」と「ランボルギーニ・カウンタックLP400S」は何が凄い?
東京都あきる野市に本拠を置く「ケイエムコーポレーション」は、自社HPにて「フェラーリ専門店 ケイエムオート」を謳うことからも分かるように、F430シリーズや458シリーズ、あるいはエンツォ フェラーリなど、今世紀初頭のフェラーリをもっとも得意とするスペシャリストだ。
またフェラーリ以外でも、ランボルギーニやポルシェなど近・現代のスーパースポーツやプレミアムカーを中心に取り扱い、今回のオートモビル カウンシルの自社ブースでは「メルセデス ベンツ AMG SL65ブラックシリーズ」や「レクサス LFA」など、ほかではあまり見られないスーパーカーを展示していた。
しかし、今回のケイエムコーポレーション ブースにてギャラリーの注目を浴びていたのは、赤と白の輝くような2台であった。1989年式フェラーリ「F40LM」と1980年式ランボルギーニ「カウンタック LP400S」は、ともにきわめて興味深いモデルということで、少しだけお話を聞いてみることにした。
フェラーリのGTカーレース活動を支えるミケロット社が改装した世界に27台だけの「F40LM仕様」
フェラーリ「F40」はもともとストラダーレとして開発されたものだが、多くのプライベーターたちがレーシングカー由来の出自に可能性を見出したことから、フェラーリはイタリア・ヴェネト州パドヴァの「ミケロット」社に対して、北米「IMSA選手権」ルールに準拠した一連のレースサンプルを生産することを許可した。当時の世界最速ロードカーに、レーストラックでの地位を獲得する機会を与えたのである。
このミケロット社は、単なる改装業者ではない。フェラーリのGTカーによるモータースポーツ活動を長年水面下で支え続けてきた、フェラーリ本社にとっても欠かせない重要なパートナーだ。1988年から「F40 LM」と分類される19台のレース用F40を製造したのを皮切りに、1992年以降にはLMの進化形である「F40GT」ないしは「F40GTE」が、さらに7台製作されたことになっている。
さらに、当初はストラダーレとして納車されたF40をベースとし、レースのみならずストリートで使用するためにアップグレードされた「F40LM仕様」車が、ミケロット自らの手で27台製作されることになる。
このほどケイエムコーポレーションのブースに置かれたのも、そのうちの1台だ。もともとは「コーンズ&カンパニー リミテッド」が輸入・販売し、しばらくはスタンダードのF40として日本国内に生息していた。しかし、当時のオーナーの依頼によってミケロット社に持ち込まれ、最新スペックである「F40GTE」仕様のエアロパーツを盛り込んだF40LM仕様に改装されたのである。
ローボディ最後にしてブラボーホイールを装着する世界に105台のみの「カウンタック LP400S」シリーズ2
いっぽう白いカウンタックは、1978年にデビューした第二世代にあたる「LP400S」だ。かつてカナダの石油王ウォルター・ウルフ氏のために製作された「ウルフ カウンタック」のボディワークを応用したものである。LP400Sの外見上の特徴は、極太タイヤを収めるために追加された無骨なオーバーフェンダー、その中に収められるピレリP7のリアタイヤ幅345/35ZR15という驚異的サイズ、さらにV字型リアウイングの三点だ。そのかたわら、開祖「LP400」の特徴であった「ペリスコピオ」と呼ばれるルーフのくぼみは廃された。
1982年までの約4年間にわずか237台が生産されたLP400Sだが、じつはシリーズ1からシリーズ3まで細分化される。今回ブースに置かれていた個体は、シリーズ2として105台が製作されたうちの1台と推測される。
このシリーズ2は、LP400から継承された低めのセットアップ(ローボディ)と、シリーズ1の「ブラボー スタイル」ホイールを唯一両立した、もっとも美しいLP400Sといわれるモデルだ。 シリーズ3では地上高もルーフ高も上げられてしまうため、このシリーズ2こそがローボディのファイナルバージョンとして、コアなファンから敬愛されているのである。
今回ケイエムコーポレーションのブースを飾った2台は、同社の「本当に良いものだけを厳選する」というスタンスを象徴するシンボルだ。少なくとも現時点では積極的に販売は考えていないそうだが、それでも「どうしても」というお客さまが現れたら相談に応じます、とのことであった。
ヘリテージカーの本流である「トレードショー」の原点。専門店が厳選した究極のクルマたちが放つオーラは、時代を超えてクルマへの情熱を掻き立てるものであった。

























































