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35年目のコッパ ディ 小海に国内外の名車66台が集結しラリー競技、伝統のヒルクライムも

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • 35回目を迎えた本大会。全国から世界各国の名車たちがガトーキングダム小海へ集結した
  • ポルシェ 356:2026年はポルシェ勢の参加が目立った。美しい356たちが整然と並ぶ圧巻のスペースだ
  • アルファロメオ ジュリエッタ スパイダー:クラブ単位で走行イベントへ積極的に参加し、その存在と魅力を力強くアピールしている
  • PC競技での区間通過タイムを付箋に記してダッシュボードへ貼るなど、各々が工夫を凝らす
  • 大会を35回見守り続けた岡田邦雄さんが、スタート車両の歴史を解説してくれるのも嬉しい
  • チシタリア 204:小海町の黒澤弘町長によるフラッグを合図に、松葉さん夫妻が乗る1948年式の個体が出発する
  • フィアット アバルト モノミッレ:ガトーキングダム小海のエントランスをスタートしていく、1963年式の美しい個体だ
  • 最初のチェックポイントである「道の駅八千穂高原」。スタンプとドリンクのサービスを受けた
  • PC競技が行われる「アートヴィレッジ明神館」。コマ図を頼りに辿り着いたエントラントたち
  • ルノー ドーフィン:アートヴィレッジ明神館でのPC競技。紀伊さんは連続するPCを腹時計でクリアしていった
  • PC競技が行われるアートヴィレッジ明神館には多くのギャラリーが集まり、真剣勝負を眺める
  • オースティン ヒーリー 100/4:アートヴィレッジ明神館の遊歩道コースを駆け抜ける。エントラントに名残桜を楽しむ余裕はない
  • カクイチグループの東御工場で行われたPC競技。工場を一周するロングコースでタイムを競う
  • スワロー ドレッティ:1954年式。流麗なアルミボディをトライアンフTR2のコンポーネンツに架装した珍しいモデルだ
  • MG B:PC競技が行われたカクイチ東御工場でのひとコマ。群馬県から参加した井上さん夫妻も笑顔だ
  • トヨタ セリカ 2000GT LB:カクイチグループの役員ペアが参加。大勢の社員たちが応援に駆けつけ、職場の雰囲気の良さを見せた
  • MG A:嬬恋プリンスホテルへと向かう最後のコーナーを駆け抜ける、デゼルスキーさん夫妻の1956年式だ
  • フィアット トッポリーノ ザガート パノラミカ:復路のワインディング。ランチア ストラトスやフィアット アバルト 850が続く
  • オースティン ヒーリー スプライト:約250kmのコースを走破してチェッカーを受ける。ドライバーの林さんペアも安堵の笑顔だ
  • 初日の夜はPC競技の表彰式が行われ、参加者同士の懇親も図れる楽しい宴のひとときとなる
  • モーガン スリーホイラー:モーターサイクルのJAPエンジンを積んだ1933年式だ。英国車勢で最古の年式を誇る参加車両
  • フィアット 500 ヴィニャーレ ガミーネ:皆勤賞の坂口さんが持ち込んだ1971年式。池田さんのドライブでヒルクライムを駆け上がる
  • フィアット 1100MM:1948年のミッレミリアで総合2位入賞を果たした個体そのものだ。占有されたコースを駆け上がる
  • ポルシェ 356A:1963年の第1回日本グランプリに出場した1958年式。柴田さんがベストな状態で維持している
  • ルノー ドーフィン ゴルディーニ:アルピーヌA110と同じクラスという不利な条件のなか、イエローのライトを点灯させて激走する
  • スバル ff-1 1300Gスポーツ:35回目を迎えた本大会。2日目に行われたヒルクライムで、辻下さんの駆るマシンが激走を見せた
  • クレパルディ パナール アレマーノ 750MM:1952年式。ヒルクライムを走り終え、ゴール後のパルクフェルメからホテルへと戻っていく
  • ヒルクライムを終えたマシンたちが一団となり、表彰式の行われるガトーキングダム小海へと戻る
  • ヒルクライムの優勝者には素敵な盾が、入賞者には協賛品が手渡され、互いの健闘を讃え合った
  • ヒルクライムの表彰式をもって2026年度の大会は閉幕した。2027年、そして40回大会が楽しみだ
  • フィアット トッポリーノ テスタマリーノ:1941年式。1本目のヒルクライムを終え、安堵した表情でガトーキングダム小海へと戻っていく
  • アルピーヌ A110:2台が参加した。異なるボディ形状を間近で比較できるのも、クラシックカーイベントの魅力だ

日本における公道走行レギュラリティ競技の草分けイベント! 35回目の伝統ラリーに66台のクラシック集結

新緑が芽吹く季節は、クラシックカーにとって最高のシーズンです。全国各地でさまざまな自動車イベントが開催されるなか、長野県小海町を拠点とする日本最長の公道クラシックカーラリー「コッパ ディ 小海」が、2026年で第35回を迎えました。総勢66組のエントラントが集結し、名車たちが過酷なラリーやヒルクライムに挑んだ2日間の様子をレポートします。

1990年から続く伝統の「コッパ ディ 小海」に見るクラシックカーの祭典!「イタリアの虫」を交え長野を駆け抜ける

山々に新緑が芽吹く季節、愛車を楽しむにはベストシーズンに突入した。週末ともなれば全国各地でさまざまなクルマのイベントが行われている。水温の不安も少ないクラシックカーにとって最高の季節の到来とともに、全国各地で行われているのが「クラシックカーラリー」である。何泊もかけて長距離移動を伴うハードなものから、ワンデイで完結する「ツーリング プラス」といった要素のものまで、それぞれの団体が特色を打ち出したイベントを提案している。

ちなみに、こうしたクラシックカーによる走行イベントが日本で行われるようになったのは、バブル景気が華やかだったころだ。1985年には日本初となる公道走行イベント「六甲モンテ ミリア」が開催され、1988年には兵庫県淡路島をシチリア島に見立てた「淡路タルガ フローリオ」が行われた。そして1990年に誕生したのが「コッパ ディ 小海」である。開催地である長野県小海町は、東西から集まりやすい立地ということもあり、その人気は高まっていく。

当時まだ認知度の低かった「イタリアの虫」系と呼ばれる小規模なカロッツェリアによるクラシックカーが多く参加していることも魅力のひとつであった。「イタリアの虫」とは、1950年代を中心にイタリアの小さな工房で作られた小排気量のスポーツカーたちの愛称だ。スタンゲリーニやバンディーニ、チシタリアといった、宝石のように美しく希少な名車たちが集う姿は、マニアたちの心を強く打ったのである。さらに、ホテル敷地内の道路を閉鎖して行われるヒルクライムでは、貴重かつ希少な参加車両による全開走行が見られることもあり、参加者だけでなく多くのギャラリーが訪れる名物イベントとなったのだ。

35年目の「コッパ ディ 小海」は嬬恋までのロングコースを設定、66台の名車が地図を片手に彷徨い100分の1秒を競う

いつしか、クラシックカーに魅せられた愛好家たちの多くが、この「コッパ ディ 小海」へ参加することを目標とするようになった。そして2026年は、35回目を迎える公道イベントへと成長した記念すべき大会である。

なんと初回からの皆勤賞というベテランから、今年初めて参加するというエントラントまで66組がエントリー。各国の名車たちが心地よいエキゾーストノートとともに、拠点となる「シャトレーゼ ガトーキングダム 小海」へ集った。競技は2日間にわたって行われる。まず初日はルートマップの指示に従って約250kmのコースを走行し、途中に設けられたチェックポイントでPC(線踏み)競技を行う。

2026年は例年よりも走行距離を拡大し、長野県の嬬恋まで足を伸ばすロングコースが設定された。コマ図に書かれた指示を一度ロストすると、山間部を彷徨い続け、いつまでもチェックポイントへ辿り着かない。そうした緊張感を保つことも、クラシックカーラリーの楽しみである。

コースの途中にある「佐久スキーガーデン パラダ」「アートヴィレッジ明神館」「カクイチ製作所東御工場」「八千穂高原スキー場」に設けられた4カ所の会場では、100分の1秒を争うPC競技が行われ、その合計タイムが初日の採点となる。

無事にそれぞれをクリアし、宿泊会場であるガトーキングダム小海で行われるPC競技の表彰式といった楽しいパーティは、エントラント同士や主催者との関係をより深める懇親の場となるのだ。

ラリーと計測、全開ヒルクライムの三本立てが「コッパ ディ 小海」の醍醐味! 次なる40回目への新たな門出

2日目は、ガトーキングダム小海の敷地内道路を使用した2本のヒルクライムだ。ラリーとヒルクライムといった、2種類の競技を楽しめるのもこのイベントの魅力である。

35回目という節目を迎えた2026年度の「コッパ ディ 小海」。日本最長の歴史を誇るクラシックカーでの公道イベントとして、2027年の開催、そしてあっという間にやって来るであろう40回目の大会がいまから待ち遠しい。

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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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