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イタリア出張でクラシックカーに没入!「スピットファイア」でラリーを夫婦で楽しむ

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • トライアンフ スピットファイアMk3:いつも出かける時は一緒という仲の良い南さんご夫妻。スピットファイアを手に入れたことで、一緒に楽しめる趣味がひとつ増えたそうだ
  • トライアンフ スピットファイアMk3:視認性の良いインパネ。シフトレバーはセンターコンソール部分から生えている。ちなみに1速ギヤにシンクロが備わるのはMk4モデルからとなる
  • トライアンフ スピットファイアMk3:ヘッドレストが備わったシートにはリクライニング機構も追加され、後部への荷物の出し入れがしやすくなった
  • トライアンフ スピットファイアMk3:ジョヴァンニ・ミケロッティの手による流麗なデザインが魅力のサイドビュー。スピットファイアMk3は6万5320台が生産された
  • トライアンフ スピットファイアMk3:1962年にデビューしたトライアンフ スピットファイアはシリーズ進化をしながら1981年まで生産されたロングセラーである。南さんご夫妻の愛車は1968年式のMk3モデルだ
  • トライアンフ スピットファイアMk3:タイヤサイズは145/80の13インチ。新車当時オプション選択できたワイヤーホイールはセンターロック方式となっている
  • トライアンフ スピットファイアMk3:トライアンフ・スピットファイア Mk3は1967年3月に登場した。エンジンは1296ccに排気量が拡大され、0‐60マイル加速は12.5秒という俊足を誇った
  • トライアンフ スピットファイアMk3:リアエンド助手席側から伸びたマフラー。1度取り付けステーが経年劣化で欠損したことがあったが、ガレージでオーナー自ら修理したそうだ
  • トライアンフ スピットファイアMk3:ボンネットはフェンダーと一体となって大きく開くため、整備性は良好である。1296ccにSU製ツインキャブレターを装着し、75psを発生する
  • トライアンフ スピットファイアMk3:専用の計測機器を使わなくても、たまに誤差ゼロの「コンマゼロ」という線が踏めた時は、夫婦で大喜びする。その瞬間が楽しいと南さんご夫妻は笑う
  • トライアンフ スピットファイアMk3:コッパディ小海、2日目は宿泊ホテルガトーキングダム小海の敷地内でのヒルクライム。ギャラリーコーナーを抜けてフィニッシュラインを目指す
  • トライアンフ スピットファイアMk3:ルートマップでコースを確認したり、PC競技の設定タイムのカウントダウン(コドライバーの重要な役割)はコドライバーの担当だ。クルマと同様にストップウォッチで計測し、アナログな遊びを楽しむ
  • トライアンフ スピットファイアMk3:1962年にデビューしたトライアンフ スピットファイアはシリーズ進化をしながら1981年まで生産されたロングセラーである。南さんご夫妻の愛車は1968年式のMk3モデルだ

クラシックカーラリーだからこそアナログ計測にこだわる

仕事で訪れたイタリアでの偶然の出会いが、夫婦の人生を少し豊かしました。オーナーの南直樹さんは、フィレンツェでクラシックカーイベントを体験したことをきっかけに、古いクルマの世界に魅了されます。そして2019年、ジョヴァンニ・ミケロッティがデザインした英国車トライアンフ「スピットファイアMk3」と出会い、夫婦でクラシックカーラリーを楽しむように。アナログ計測で“ピッタリ”を狙う、その楽しさを語ってくれました。

コッパディ小海を主催する岡田さんとの出会いがクラシックカー生活のきっかけに

手に入れてから2025年で6年目となるトライアンフ スピットファイアMk3で長野県小海町で開催された日本最古のヒストリックカーラリー「コッパディ小海」に参加した南直樹さん。いつも遊びに行く時は一緒というとても仲良しの奥さま雅子さんとのエントリーである。

「はじめてのクラシックカーが、このスピットファイアなのですが、私たち夫婦と同い年ということも気に入っています」

そんな南さんとクラシックカーとの縁は12年前に遡る。

「仕事でイタリアのフィレンツェに行ったときのことですが、そこでコッパディ小海を主催する岡田邦雄さんと知り合いました」

岡田さんは、自動車文化の研究家として、年代国籍を問わずさまざまな車種、とくにすでに消滅したメーカーや少数生産車への造詣の深さで一目置かれる存在である。南さんは食品、岡田さんはクルマという違いはあるが、イタリアのコーディネーターで石田さんというふたりの共通のパートナーがいた。そのような縁もあって、南さんは岡田さんの車両見学に付き合うことになった。

「この時はランチア ラムダという1920年代のクルマを見に行ったのですが、クラシックカーの趣味の世界を初めて知りました」

南さんはクラシックカーの持つ美しいデザインと歴史に惚れ、次第に興味を持ち始めた。

イタリアでクラシックラリーに魅せられる

クラシックカーが気になり始めて仕方がない南さんに対し、石田さんから提案があった。

「サーキット アヴェッツァーノに参加してみない? 参加している人たちは、みんなフレンドリーでクラシックカーに詳しくなくても楽しめるよ」と。

「サーキット アヴェッツァーノ」は、血眼になってレギュラリティランのコンマを争うのではなく、地域の豊かな料理やコースの景勝地を楽しむなど、参加者にクラシックカーラリーを楽しんでもらおうというコンセプトである。その心地よい非日常の魅力にすっかりと心を奪われ、どハマリした南さんは翌年も再び参加した。

「主催者が自分のコレクションからレンタルさせてくれたのがMG A。記念になるようにフォトアルバムもいただき、今でも時々見返すくらい楽しかった思い出があります。」

そうしたことをきっかけに、古いスポーツカーを所有したいと岡田さんに相談。

「いい出物があったら紹介して欲しい」

と頼んだ。

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