リフトアップ&ダンプ仕様のスバル「サンバー トラック」は、完全自作の実用カスタムだった
スバル「サンバー トラック」に26cmのボディリフトとダンプ化を同時に施した、身長186cmの“ケビン”さんの愛車を紹介する。別のサンバーから移植したデフロック付きダンプユニットや消防車用の強化スプリングなど、仕事と趣味の両面からたどり着いた完全自作の実用カスタムの全貌に、オーナー自身の言葉とともに迫る。
KS4のダンプユニットを流用し、26cmのボディリフトを同時施工
オーナーの“ケビン”さんがノーマルの2006年式サンバートラックを手に入れたのは4年ほど前のことだ。当時の面影はすでになく、現在はリフトアップされたダンプ仕様へと変貌を遂げている。ダンプ化にあたっては、まず一世代前のモデルにあたるKS4型から、悪路での走破性を高める「デフロック(デファレンシャルロック=左右のタイヤを強制的に同じ回転数で回す機能)」付きの3点ダンプを入手することからスタートした。デフロックは別に所有するサンバーバンへ移植し、ダンプユニットを現在のサンバートラックに載せ替えた。単純な交換作業では済まず、相応の加工を要したという。
ダンプユニットを搭載するにあたってフレームの加工も必要となったため、計画していたボディのリフトアップも同時に実施した。ボディのリフトアップはフレームにブロックを設置し、その上にキャビンを載せる手法で26cmの上昇を実現した。足まわりは消防車用の強化スプリングを組み込んでいるほかはノーマルのままだという。

ダンプ部分はリフトアップしたキャビンに合わせて溶接加工を施したうえで移設している。荷台は電動ポンプで動作し、ピンの抜き差しによって後方だけでなく側方にも傾けられる3点ダンプ仕様となっている。
数ある軽トラの中からサンバーを選んだ理由は「乗りやすさ」
では、なぜオーナーの“ケビン”さんはサンバートラックをベースに選び、リフトアップ&ダンプ仕様としたのだろうか。
「よく2tトラックとかハイエースとかに乗ればとか言われるけど、仕事的に狭いところも多くて軽じゃないとキツイのが結構多いもんだからサンバーに乗るっていうことになりました。サンバーを購入したのは、いろんな軽バンに乗ってたんだけど、いちばん乗りやすかった。体がデカい分、運転席の足もとが狭いと膝を悪くしちゃうけど、サンバーだと座席の下にタイヤがあるんで足もとが広くて、軽バンに乗るんだったらもうサンバーだけだなという思いです。もともとダンプとかギミック系が好きで、ノーマルで手に入れたけど、自分で改造していろいろ載っけようっていうのがあって。リフトアップするきっかけっていうのは身長が186cmあるんで、軽バンに乗ってるとき、荷物を載せ降ろしする際にリアゲートに頭をぶつけるのが嫌でハイリフトしてたんで、その流れでこのトラックも。ショックで上げるとキャンバーが変についてタイヤの内側が偏摩耗しやすくなったりするんで、角パイプを溶接してブロックで上げてます」
配線の延長加工が最大の難関 消防車用スプリングで重量増に対応
オーナーの“ケビン”さんは、リフトアップをはじめほとんどの作業を自身でこなしている。いちばん苦労した部分は意外にも配線だそうで、キャビンをリフトアップするために相当数の配線を延長加工したのだという。ダンプユニットの移設により、かなりの重量増が想定される。その分、乗り心地への影響はどうだろうか。
「やっぱりダンプの分重くなったんで、最初にノーマルのスプリングで走ったときはかなりフラつくような感じでしたね。150〜200kgぐらい増量してるんで。ダンプコイルも持ってるからそれも入れてみて、最終的には消防コイル入れてます。ガチガチですけど、車高も上がっていて峠道とかも走ったりするし、重量物を載せることもまああるんで」
キャビン交換と荷台の新規格化も構想中
オーナーの“ケビン”さんは今後の展望として、キャビンの経年劣化が進んでいることからキャビンの載せ替えを検討している。また、現在搭載しているダンプユニットの荷台部分は、幅の狭い旧規格品だ。すでに幅の広い新規格の箱を入手済みで、それへの載せ替えも予定しているとのことだ。














































