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SNSがきっかけでカスタム!トヨタ「ランドクルーザープラド」にジムニー用ラックを流用

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TEXT: 遠藤 彰(ENDO Akira)  PHOTO: 遠藤 彰(ENDO Akira)

「気付けばここまで…」インスタグラムがきっかけで生まれた150プラドの本気カスタム 

 ひときわ屈強なオーラを放つトヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」は、足元に35インチの大径マッドテレーンタイヤを収め、ボディ全体で4インチのリフトアップを実現している。オーナーである“ポテト”さんは、もともと初期型「デリカD:5」に乗っていたが、ある出来事を機に新車のランドクルーザープラドへと乗り換えた。なぜ彼はSNSをきっかけに、ここまでハードコアな仕様へと愛車を変貌させたのだろうか? 

デリカD:5の故障から7人乗りの本格四駆へ乗り換える  

現在でこそワイルドなランドクルーザープラドを自在に操る“ポテト”さんだが、以前の愛車は初期型の三菱「デリカD:5」だった。四輪駆動のミニバンとして人気を集めるモデルだが、長年乗るうちに大きなトラブルに見舞われる。 

「デリカD:5のラジエターにヒビが入って壊れてしまって、修理費もかなり掛かりそうだったんです。どうしても7人乗りという条件は譲れなかったので、乗り換えを考えた結果、プラドが一番しっくりきました」

デリカ D:5時代にも多少のカスタムは楽しんでいたものの、現在のような本格的なオフロード仕様ではなかった。実用性と多人数乗車を両立する選択肢として迎え入れた150系ランドクルーザープラドが、のちに彼のカスタム熱に火をつけることとなる。

SNSの刺激でステッカーチューンから足回りの本格加工へ発展させる 

 ランドクルーザープラド購入後、“ポテト”さんの転機となったのはインスタグラムをはじめとするSNSだった。そこでタイムラインに流れてくるのは、世界中のハードにカスタムされた四駆たち。 

「SNSでカッコいいプラドをたくさん見ているうちに、自分もやりたくなりました」 

最初に手を付けたのは、意外にもステッカーだった。当時はダンゴムシのステッカーを貼るなど、遊び心を反映させたライトな仕様からスタートしている。しかし、SNSからの刺激は彼の探求心を止めなかった。次第に大掛かりな足回りの加工へとステップアップしていく。 

まず装着したのは、四駆パーツの老舗であるモトレージ製のスプリングとショックアブソーバー。これだけで約3インチのリフトアップを獲得した。さらに高みを目指し、前後のボディマウントへ1インチのスペーサーを挟み込むボディリフトを追加。これにより、合計4インチアップという余裕あるリフトアップを手に入れている。 

ワンオフバンパーと35インチ外径タイヤで強烈な個性を放つ 

高く持ち上げられた車体に合わせて、足元にはアメリカのオフロードブランドであるミッキートンプソン製ホイール(17インチ)と、35インチの大径マッドテレーン(泥濘地用)タイヤを組み合わせる(35×12.5R17LT)。元々はこのホイールは高価だが、偶然にも手頃な価格で見つけたことが購入の決め手となったそうだ。さらに迫力あるスタイルを破綻なくまとめるため、前後バンパーにも大胆なメスを入れている。フロントのブッシュバー(フロントバンパー前方に装着する保護バー。オフロードらしい力強い見た目を演出)は、オフロードスタイルを意識してプロショップでワンオフ製作。迷彩柄のラッピングを組み合わせることで、力強く個性的なフロントフェイスを演出している。 

「リアもワンオフで製作し、アイアンバンパー風(スチール製バンパー)のシンプルなデザインに仕上げました。車検に対応できるよう、バックランプもバンパー内に組み込んでいます」 

見た目の迫力だけでなく、実用性への配慮も忘れない。純正ヒッチメンバーにはオリジナルのカバーを装着し、ラテラルロッド(ホーシングの位置決めをするサスペンション部品)には、表面がザラザラになるチッピング塗装を自ら施した。細部の質感まで統一する徹底ぶりだ。 

仲間との知恵と工夫で実用的なキャンプギアへと昇華させる 

 フューエルリッドドアやピラーまわりに施されたトポグラフィ(等高線)柄のラッピングは、なんと仲間が手がけたオリジナルデザイン。オーバーフェンダーには片側45mmワイド化できるKADDIS製(カディス)パーツを装着し、巨大なタイヤの張り出し対策を行っている。迫力満点のフォルムは周囲の視線を釘付けにする。 

ルーフに目を移すと、スズキ「ジムニー」用を加工して流用したルーフラックが載っている。助手席側の車体側面に追加されたバーは、キャンプの際にタープを張るための実用的な装備だ。 

「普段は月に1回ほど、家族や友人の家族と一緒にキャンプへ出掛けます。キャンプ場でもこのクルマは大活躍していますよ」 

地元である伊豆周辺をはじめ、西富士オートキャンプ場や大野路ファミリーキャンプ場などがお気に入りのスポットだ。ちなみにフロントグリルには無線のアンテナが備えられている。よくカスタマイズの一環として飾りで装着しているヒトをよく見かけるが、これはダミーではなくしっかり機能しているアンテナ。車内の天井部にはデジタル簡易無線も搭載している。登録を済ませた上で仲間との通信を楽しんでいる。 

プラドとともに歩む8年目のアウトドアライフは進化を続ける 

富士スピードウェイ(静岡県)にて開催されたランクルフェスの会場でお話をお伺いした“ポテト”さん。現在、この150系プラドに乗り始めて8年目という年月が経過した。新型であるトヨタ「ランドクルーザー250」が登場し、市場における主役の座は移り変わりつつある。 

「150プラド用のパーツは徐々に減ってきていますが、まだまだ自分の手でやりたいことはたくさんあります」 

スマートフォンの画面越しに受けた刺激から始まったカスタムライフは、いつしか家族や仲間と大自然を楽しむためのかけがえのないツールへと成長した。流行り廃りを超えて、オーナー自身のライフスタイルと完全に同化したプラドの姿は、ひとつの完成形と言えるだろう。泥と土埃をまといながら、“ポテト”さんとプラドの泥臭くも愛にあふれた冒険は、これからも力強く続いていく。 

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