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中古4000万円の激レア車も! どれもが圧倒的な名車の「第2世代GT-R」のコンプリートカー6選

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TEXT: 山崎 真一 PHOTO: Auto Messe Web編集部、GT-Rマガジン

1996年【NISMO 400R】
(参考中古車価格1500万円以上)

 日産のレース活動を支えるニスモが当時、盛り上がっていたカスタマイズシーンに一石を投じたコンプリートカーであり、ニスモのアフターパーツ市場参入の基軸となったクルマだ。1995年の自動車部品の規制緩和により、当時はチューニングが過熱。アフターパーツメーカーやショップはドラッグレースなどパワー至上主義に走っていたが、NISMOはスペックを追い求めることなく、トータルでクルマの魅力を引き上げることを提案。それを具現化したのがNISMO 400Rなのだ。

 エンジンはグループAレースで無敵を誇った日産工機製のRB-X用パーツで2.8ℓに排気量を拡大。スペックは乗りやすさと信頼性を考えて400㎰/47.8㎏-mに抑えられているが、調律されたエンジンは低速のトルクが豊かで、ストリートからサーキットまで気持ち良いことこの上なかった。

 パワーアップに対応してツインプレートクラッチ、カーボンプロペラシャフトなどレース直系のパーツを惜しみなく投入。エクステリアは専用のエアロパーツを装着し、ヘッドライトも最新のHIDシステムを組むなど、鮮度を高めることも忘れてはいなかった。

 フットワークは「意のままに操る楽しさ」をコンセプトに開発。専用のビルシュタインのサスキットは、今となってはやや硬めの硬質な乗り味だが、ワインディングでは水を得た魚のように駆け回り、存分に走る喜びを堪能できる味付けであった。トータルで磨き上げられた400Rはパワーだけのじゃじゃ馬ではなく、モータースポーツというフィールドで鍛えられた名馬なのだ。

 その後、装着された数多くのパーツ群は単品販売され、400Rのテイストを味わえると高い人気を得ることとなった。価格は新車のR33Vスペックの2倍以上する1200万円とかなり高価であったが、それでも55台を生産。所有する喜びを満たしてくれるGT-Rオーナー憧れのマシンだ。

1997年【R33型GT-Rオーテックバージョン40thアニバーサリー】
(参考中古車価格600万円以上)

 当時、オーテックジャパンに籍を置いていたR32型スカイライン開発主管の伊藤修令氏と、R33型スカイラインの開発主管であった渡邉衡三氏というスカイラインの生みの親がタッグを組み、スカイラインの40周年記念車両として1997年12月に発売したのが、第2世代GT-R唯一の新車の4ドア仕様であるR33型「スカイラインGT-R・オーテックバージョン40thアニバーサリー(以下R33オーテック)」。

 製作は4ドアの4WDモデルであるENR33を使用し、GT-Rのメカニズムを移植したのではなく、R33型GT-Rの2ドアをベースとして、Aピラーよりも後ろのボディを4ドア用と総入れ替え、リアフェンダーとリアドアはプレスラインで成形され、245/45R17のワイドタイヤ(当時)を収めるためフロントフェンダーと合わせてワイド化している。

 グレードは1種類のみで、Vスペック仕様は存在しない。パワートレインは2ドアGT-Rから一切変更なく、280㎰/37.5㎏-mのスペックは変わらないが、エクステリアはフロントリップを後期型の大型仕様から前期型の小型タイプに交換し、リアスポイラーレス、メッキモール類を排除するなど、装飾は控えめ。これはGT-Rの原点である2代目スカイラインのS54型のニックネームであった「羊の皮を被った狼」をイメージしての手法だ。

 インテリアは運転席から見る景色は2ドアのGT-Rとは変わらないが、シート生地、ドアトリムは専用品とし、後部座席はバケットタイプの2名乗車に変更されるなど、スポーティな演出も加えている。

 R34型GT-Rにスイッチするまでの約1年間生産され、総生産台数は442台と言われている。ファミリーカーとしても使えるGT-Rとして今だ人気が高く、希少価値と相まって相場は徐々に上がっている。

2004年【NISMO Z-tune】
(参考中古車価格4000万円以上)

 ニスモが手掛けてきた第2世代GT-Rカスタマイズの集大成といえる世界最強のコンプリートカーが、2004年に1690万円で発売されたのがR34型GT-Rベースの「Z-tune」だ。

 第2世代GT-Rの限定車、コンプリートカーとして唯一中古車をベースとして製作されているのが特徴で、2000年から4年の歳月をかけて熟成を進めてきた。

 良質な中古車をホワイトボディにして、各部のリペアを施したうえで、ドア開口部へのスポット増し、フロアトンネル、フロントストラット周辺をカーボンパネルを貼り付けるなどの補強は日産のカスタマイズを得意とする高田工業が担当。

 パワーユニットは、ニュル24時間レース参戦で鍛えられた550㎰/55㎏-m以上を引き出す「Z2エンジン」。GT選手権で使用された高耐久なGTブロック/GTクランクシャフト/GTコンロッドを使用する。ピストンも専用設計された87φの鍛造品となるなど、レースのノウハウを存分にフィードバック。タービンも純正のギャレット製ではなくIHI製を採用した。

 足まわりはドイツのザックス、ブレーキはフロント/リヤ共に大径化され、キャリパーはドイツのブレンボ製6ポットキャリパーに変更するなど、世界に名を轟かせる名品を惜しみなく投入するなど、妥協なき作り込みがなされている。

 エクステリアはノーマルの雰囲気を損なわず、冷却や放熱性を高める形状を兼ね備えた機能美溢れるエアロパーツを開発するなど、さりげなくパフォーマンスを主張するスタイルがモータースポーツ直系のニスモらしい仕立てだ。20台限定で、19台がデリバリー。国内だけでなく、海外からもオーダーが届いたそうだ。

 サーキット走行に軸足は向いているが、そのまま走って帰れる懐の深さを持つZ-tuneのコンセプトは、ニスモのアンテナショップである大森ファクトリーで現在展開している「クラブマンレーススペック(CRS)」に受け継がれていることは間違いない。

 第2世代GT-Rの中でもっとも希少といわれるZ-tuneは、中古車市場にタマが出てくることはほぼないが、もし出物があればひと声4000万円というのが現在相場だ。

※記事内の中古車価格は編集部調べ(オリジナル度、ボディのコンディション、走行距離などにより価格は変動)

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