これぞBMWミュージック! 全開でむせび鳴くM3の「直6エンジン」が絶品すぎた (1/2ページ)

これぞBMWミュージック! 全開でむせび鳴くM3の「直6エンジン」が絶品すぎた

高性能エンジン搭載のスペシャリティスポーツクーペ「E46型M3」を回顧する

 近年希少な存在となっている高回転型NAエンジンを搭載のスポーツモデル。国産ではホンダのVTECをはじめとした可変バルブタイミング機構が一時代を築き、その人気は今も衰えていない。さらに良質の個体が年々減少していく傾向にあり、中古車価格の高騰が続くなか海外人気の影響もあり、納得できる価格での入手は非常に難しい状況になっている。

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2000年に登場したE46型M3。究極のシルキーシックスであったといえる自然吸気のS54B32ユニットを搭載はジギルとハイドのような至高のユニットだった画像はこちら

 そこで少し目先を変えてみたい。それがBMW M3だ。BMWのモータースポーツ活動を手掛けるM社が3シリーズをベースに生み出したこのスペシャルモデルは、タマ数こそ減ってきているが、現在は新車時の半値程度で購入できるようになっている。エンジンは自然吸気の3.2L直6ながら高回転域までキレ味鋭く吹き上がり、走る歓びをより一層体感できる6速MTも設定していた3代目M3(E46型)を回顧する。

2000年に登場したE46型M3。究極のシルキーシックスであったといえる自然吸気のS54B32ユニットを搭載はジギルとハイドのような至高のユニットだった画像はこちら

「購入して良かった!」想像以上の幸福感が味わえた1台

 2000年に本国発表されたE46型M3を、筆者は翌年の2001年に清水の舞台から飛び降りる思い出注文した。納車まで一年弱も待つこととなったが、その翌年に手元に届くとM3購入の決断は間違いじゃなかったと確信した。

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2000年に登場したE46型M3。究極のシルキーシックスであったといえる自然吸気のS54B32ユニットを搭載はジギルとハイドのような至高のユニットだった画像はこちら

 愛車は前期型の2002年式だったが、走らせて驚いたのはとにかく素晴らしいエンジンフィール。M社製「S54B32」(以下S54)ユニットのカタログスペックは、343ps/7900rpm、37.2kg-m/4900rpmと、いまのクルマでは考えられない超高回転型であるにもかかわらず気難しさはまったくなし。BMW伝統のオルガン式アクセルペダルの恩恵も手伝って、右足親指の付け根辺りを意識させた繊細なアクセルワークに対して、ドライバーの意思に呼応するリニアな反応を示してくれた。

 それは高速道路を一定の速度で巡航しているときも同じだった。ゲーム感覚で100km/hキープの巡航を実践してみると、寸分狂わない速度コントールが可能であった。これほどまでにコントロール性に優れたユニットに出会ったことは、国産車&輸入車を複数台乗り継いできたなかで経験したことはなかった。2000年に登場したE46型M3。究極のシルキーシックスであったといえる自然吸気のS54B32ユニットを搭載はジギルとハイドのような至高のユニットだった画像はこちら

 それでいてワインディングにM3を連れ出したときは、2〜3速の低中速ギヤでS54に鞭を入れると、クルマが持つポテンシャルのわずか1/3や1/5程度だったかもしれないが、優れた動力性能の一部を垣間見ることができた。その時間こそまさに至福のひとときだった。

懐の深い扱いやすさと一気に吹き上がる二面性を持った「S54B32」エンジン

 バランスに優れたBMW製直6ユニットは、ナチュラルで滑らかなエンジンフィールが実用域では使いやすく、5〜6速のギヤポジションのままでもその加速は衰えることはない。高回転域では狼が目を覚ましたような本来のポテンシャルを発揮した。それはターボ車の暴力的な加速力とは一線を画し、スマートながらもキレ味鋭い軽快なエンジンフィールは兎にも角にも、五感に訴えかける気持ちよさがあった。2000年に登場したE46型M3。究極のシルキーシックスであったといえる自然吸気のS54B32ユニットを搭載はジギルとハイドのような至高のユニットだった画像はこちら

 これは余談だが、先代E36型M3には速度リミッターが付いておらず、アウトバーンやサーキットではメーター読み280km/hオーバーも可能だったそうだが、日本仕様のE46型M3には速度リミッターがついており250km/hで作動するようになっていた。2000年に登場したE46型M3。究極のシルキーシックスであったといえる自然吸気のS54B32ユニットを搭載はジギルとハイドのような至高のユニットだった画像はこちら

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