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「タクシー」の皮を被ったオオカミ! 往年の走り屋感涙の「コンフォートGT-Z」が過激すぎた

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: トヨタ/TCD

往年の「走り屋風カスタム」で武装

 そこにTRDが限定コンプリートカーとして作り上げたのがコンフォートGT-Zで、チューニングカーショーのイベントに展示したところ、高評価を受けて市販化に至ったモデルだ。コンフォートGT-Zの外観 ベースとなるのはコンフォートで、数多くのトヨタ車でおなじみの2L直4の3S-FE型エンジンを搭載。その際に小倉クラッチ製の「TX07」をベースとした、ルーツ式スーパーチャージャーとスポーツマフラーを装着。コンフォートGT-Zのエンジン

 ガソリンはハイオク仕様で、最高出力160ps/6100rpm、最大トルク22.5kg-m/3300rpmというスペックを発揮した。スーパーチャージャーを効かせるタイミングを変えられるノーマルとファストのモードが選べるようになっていたのも面白い。

 サスペンションは4段階の調整ができる専用スポーツ仕様で30mmのローダウンが施され、専用のストラットタワーバーとスタビライザーが備わる。ブレーキはパッド(フロント)とシュー(リヤ)にも専用のスポーツ仕様が採用された。コンフォートGT-Zの足回りとマフラー

 タイヤはフロントが205/60R15、リヤが215/60R15のRSワタナベ製アルミホイールにブリヂストン製ポテンザG3を標準装備。車両購入後に好みのタイヤサイズをチョイスしたいというチューニング派向けに、あえて175/80R14サイズも設定された。コンフォートGT-Zのタイヤ&ホイール、ブレーキパッド/シュー

 また、オプション装備としてTRDセレクティブLSD、もしくはトルセンLSDが装着でき、走りに磨きをかけることも可能。そのほか、TRDスポーツシートやステアリング、大森メーター製作所のブースト/油圧/油温の三連メーターが装備される。専用エアロパーツ、熱線&UVカットのフロントドア強化グリーンガラスが備わって、1980年代の走りのセダンを彷彿とさせる内容となっていた。コンフォートGT-Zのインテリア クリーンエアフィルター付きマニュアルエアコンが装備され実用性も高いものであったが、ウインカーが一体型のハザードスイッチが備わるのがタクシー仕様を思わせる。

販売台数は僅かだったが記憶に残るモデルだった

 このコンフォートGT-Zは、2004年6月24日発売で11月17日に受付終了の限定モデルであった。販売店は横浜・東京・埼玉・千葉のトヨペットのみの扱いで、販売台数はわずか60台程度と言われている。

 おそらく売れても、売れなくても儲からない理由からの限定発売だったのであろう。車両販売価格は227万~298万1000円となっていた。インターネットが発達したこの時代、現在であったら希少な5ナンバーサイズFR+MTマシンとして人気を集めていたに違いない。

 ドリフトをするならコンフォート、そんな時代が来ていた可能性を感じさせる一台だ。

 

■トヨタテクノクラフト・コンフォートGT-Zスーパーチャージャー

全長×全幅×全高=×4590×1690×1480mm

ホイールベース=2680mm

車両重量 1320kg

乗車定員 5名

最小回転半径 4.6m

エンジン 3S-FE型直列4気筒DOHC+スーパーチャージャー

総排気量 1998cc

最高出力 160ps/6100rpm

最大トルク 22.5kg-m/3300rpm

タイヤサイズ 前:後 205/60R15:215/60R15

ブレーキ 前/後 ディスク/LTドラム

サスペンション 前/後 ストラット式/トレーリングリンク

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