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「縦に使う」「横に使う」って何? 上手くなりたいなら知るべきクルマの「タイヤグリップ」の世界

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

タイヤのグリップ力は縦+横の合計で表される

 タイヤの使い方やタイヤの性能を語るとき、「縦のグリップ」「横のグリップ」というフレーズをよく目にしたり耳にするはずだが、一体どういうものなのか。解説してみよう。

直進状態で加減速しているときが縦グリップ

 簡単にいうと「縦のグリップ」は、クルマが直進状態のときのブレーキやトラクションを左右するグリップ力のこと。

 例えばフルブレーキで縦のグリップ力を使い切ると、そのままではタイヤがロックして滑ることになるのでABSが働き、ロックと解除を繰り返して最大限の制動力をキープしようとする。また加速時でも急なアクセルオンでホイールスピンを起こすとき、あるいはTCSが働いたときも「縦のグリップ」を使い切ったことになる。タイヤの縦グリップ

旋回時に必要となるのが横グリップ

 一方、「横のグリップ」はコーナリング時に、遠心力に抗するグリップ力のこと。「横のグリップ」が足らなくなると、ハンドルを切っても曲がらない=アンダーステアが発生したり、テールが流れたり、スピンしたり、ESCが介入してくる。タイヤの横グリップ

 クルマの運転が難しいのは、「縦のグリップ」と「横のグリップ」には限りがあり、しかもそれがトレードオフの関係にあるからだ。この季節、アイスバーンを走ればわかりやすいが、ツルツルの路面ではハンドルを切りながら発進しようとしてもなかなかスタートしづらいし、ハンドルを切った状態でブレーキを踏むとABSが利いたとしても制動距離がかなり伸びてしまう。最短距離で停止するには、ハンドルは真っ直ぐにしておく必要があるし、坂道発進ではできるだけハンドルは真っ直ぐにしておきたい。冬道で発信している様子

 またコーナーを曲がるときは、手前で曲がれる速度まで減速し、ハンドルを切り始めるときにはブレーキを抜いておかないとなかなか思うようには曲がってくれない。

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