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振り返ればホンダはワゴン王国だった! 「エアロデッキ」「エアウェイブ」キャラ濃すぎな変化球ステーションワゴンたち

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: 本田技研工業/Auto Messe Web編集部

見た目はステーションワゴンでも使い勝手が△
「2代目フィットシャトル」

 そしてエアウェイブの受け皿となるのは、2011年に登場した2代目フィットシャトルとなる。このモデルは2代目フィットの積載性を高めたモデルでハイブリッド仕様もラインアップされた。また、ガソリンモデルにはFFのほか4WDも設定するほどの意欲作であった。しかしながらホイールベースはフィットと同じ2500mmのままであり、前後オーバーハングは伸ばされて4410mmあるものの、フィットの3900mmの全長に対して+510mm伸ばされるも室内空間に使われた部分は少なかった。2代目フィットシャトルのフロントスタイル

 また全高は1540mmとなり、フィット(1525mm※FF)よりも高かったが、頭上空間で一番高い場所が前席後ろ(後席の前)という乗員の居住性にあまり影響しない部分であったこともあり、乗員にも積載性にも恩恵がなく、ただフィットの全長が長くて、少し背の高いモデルとなってしまった。つまりワゴンらしさを見出すことができなかったと言える。2代目フィットとフィットシャトルのボディ比較

クルマは秀逸だったがミニバン人気には抗えず
「シャトル」

 そしてフィットから独立した現行型のシャトルが2015年に登場。ハイブリッドや本革シート仕様、シートヒーターといった装備充実のこのコンパクトワゴンは、ハイブリッドモデルにも4WDを設定。1.5L直噴i-VTECエンジン+i-DCDハイブリッドシステムには、ツインクラッチ式のトランスミッション(DCT)を採用した。ガソリンモデルにはCVTが組み合わされ、いずれも快適な走りをもたらしてくれた。また、2代目フィットシャトルのネガな部分を補うように、荷室もクラス最大級の570Lを誇った。シャトルハイブリッドのフロントスタイル

 だがフィットが4代目に進化したなかシャトルの改良は聞こえてこない。販売台数こそ好調とは言えないものの、ミニバンを必要としない隙間的なユーザーに応えてくれる存在であった現行シャトル。月販台数のランキングではベスト50位以内に入るほどの数字を残しているだけに、少なくとも需要は一定数あるのだが……。

高級路線で押し出すもコンセプトが浸透せず
「アヴァンシア」

 最後に番外編として紹介したいのが1999年にデビューしたアヴァンシアだ。新時代のアコードエアロデッキと期待されたこのモデルのクオリティの高さはなかなかのものであった。ホンダの上級ワゴンとして2.3L直4と3.0L V6のエンジンを搭載しており、ひとクラス上のリムジン空間&リムジンインテリアを商品力としたモデル。アヴァンシアのフロントスタイル

 特徴はホンダが「アーチキャビンフォルム」と呼ぶ、かつてのアコードエアロデッキのようなスタイリング。快適空間+上質空間+運転空間を合わせたものをリムジン空間=クラブデッキとホンダでは称しており、乗員のための新しいジャンルを開拓した。ルックスも走行性能も、さらに積載性も高次元でまとめられており、完成度の高さは秀逸であった。アヴァンシアのリヤスタイル

 だが世の中はすでにミニバンの時代であり、燃費もまた最優先の時代でもある。自動車税の高い排気量が大きいモデルは嫌厭される傾向にあり、素晴らしいツーリングワゴンであったアヴァンシアは、1代限りで姿を消すことになった。ちなみに特別仕様車として設定された本革シート(オプション装備)のヌーヴェルバーグは、日本のシューティングブレイクといって良いほどの高級なワゴンだったのだが……。正直なところ、あと5年、いや3年早く登場していたら、もう少し違った将来があったのでは? と思ってしまう。アヴァンシア・ヌーベルバーグのフロントスタイル

【まとめ】電動化を推し進めるホンダの将来像にステーションワゴンは存在するのだろうか?

 ホンダと言えばいまや軽自動車とミニバンのイメージが強いが、これから迎えるEV時代はどんな形状のクルマが人気となるのだろうか? 大きくて重たいバッテリーを積む以上、EVはSUVがメインになると思われるが、果たして電動化の時代にステーションワゴンは生き残れるのだろうか。ホンダeのフロントスタイル

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