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ヴェゼル vs キックス vs ヤリスクロス! 200万円台の小型SUV3台を「アウトドア度」で徹底比較

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

悪路走破性はヴェゼルとヤリスクロスが優位

 アウトドアへのドライブともなると、場所によっては多少の悪路を走らなければならないケースもあるだろう。その点では、最低地上高は全車170mm前後だから、本格SUVほどではないにしても、一般的な乗用車の150mm前後に比べれば安心と言える。日産キックス

 しかし、ヴェゼルとヤリスクロスはFFに加え4WDが選べるのに対して、キックスだけはFFのみの設定。この点でアウトドア適性が高いのは、ヴェゼルとヤリスクロスということになる。どちらも悪路走行体験済みだが、クロスオーバーモデルとしてはなかなかの走破力の持ち主と言っていい。ホンダ・ヴェゼル

快適さに重点を置くならヤリスクロス

 しかし、アウトドアでの楽しみ、快適さをより広げてくれるという点では、ヤリスクロスのHVモデルに注目だ。理由は3台中、唯一、AC100V/1500Wコンセントの用意があること。車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジなどの家電品が使え、その便利さはアウトドア(災害時も)でこそ威力を発揮してくれるからである。トヨタ・ヤリスクロス

まとめ

 というわけで、荷物の積載力ならキックス、ラゲッジルームの開口部に唯一段差のないヤリスクロスだが、アウトドアフィードでの走破性(冬季の雪道を含む)では4WDが選べるヴェゼルとヤリスクロスが優位に立つ。トヨタ・ヤリスクロス

 しかし、車中泊まではしなくても、アウトドアで後席を格納して昼寝がてら少し横になりたい……というケースの場合。一見、ラゲッジルームの奥行でリードされるヴェゼルも、後席ヘッドレストを逆につけて枕代わりにした状態でのベッド長は1660mmにも達し、身長170cm程度の人なら真っすぐに横になれる点は歓迎でき、筆者の結論は、ヴェゼルかヤリスクロスの二択となる。ホンダ・ヴェゼル

 走りの洗練度で評価するならば、ヴェゼルは4WDが圧倒的に良く、しかしヤリスクロスはFFのHVがベストというのが、試乗経験からの結論だ。

 筆者の個人的な好みでは、基本、街乗りや高速走行。たまのアウトドアということなら、荷物の積載は多少、工夫するとして、都市部やリゾート地でも際立つデザインのヴェゼル4WDのHV、そのアウトドアに溶け込むサンドベージュ、またはプレミアムサンライトホワイトパールのボディカラーが理想である。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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