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チョイ悪初代&イチャつき御用達の2代目! マジメなトヨタがハメを外した「bB」はやっぱり異端児だった

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人/トヨタ自動車/Auto Messe Web編集部

  • 2000年に発売された初代トヨタbB

  • 初代bBのカタログとバッグ
  • カタログの写真もモノクロで硬派なイメージ
  • 6スピーカーの紹介はクラブカルチャーを意識
  • ディーラーオプションのカスタム仕様
  • 2003年に北米でサイオンxBが発売
  • 2005年に発売された2代目bB
  • イルミネーション付き9スピーカーを装備
  • 2代目bBのマッタリモード
  • 2000年に発売された初代トヨタbB

ゼロ年代の若者たちにヒットした「ちょい悪」コンパクトカー

 英数大文字小文字を組み合わせた、まるでパスワードのような車名というと最近ではEVの「bZ4X」があるが、今を遡ること22年前、2000年1月に同じトヨタから登場したのが「bB」だった。デビュー当時のトヨタのニュースリリースには、少し長いが引用すると「“bB”は未知の可能性を秘めた箱“ブラックボックス”のイニシャルからネーミングしており、ひと目でわかる存在感のあるトールボックスデザインと、若者のさまざまな使い方をサポートできる広く快適な室内空間を特長とする新コンパクトカーである。」と記載されていた。

 1999年1月に日本デビューをはたした、初代「ヴィッツ」などと同じプラットフォーム(NBC=ニュー・ベーシック・コンパクト)をベースに生まれた派生車の一員。順序的には、1999年8月登場のファンカーゴ、プラッツ(ヴィッツの4ドアノッチバックセダン版)に次いでの登場だった。

ターゲットを20代独身男子に特化

 ところで初代bB発表当時のプレス向け広報資料には、「“bB”は、ターゲットを20代独身男性に特化させ、これまでのトヨタ車にない新しいデザインの創造を目指して開発したクルマ」と明記されていた。ポイントは、強い個性、使いやすさ、抑えた価格の3点で、とくにデザインに関しては「かなり激しいデザインスケッチからスタート」し、「デザイン審査時の“われわれが云々するクルマではない”との役員発言」もあったのだという。

 当時ホンダS-MX(1996年)、日産キューブ(1998年)が相次いで登場、市場で評価を得ていたところで、それらへの対抗馬を立てようとしたトヨタの意気込みは並々ならぬものだったようだ。

カタログの写真もモノクロで硬派なイメージ

攻めたカスタム仕様をメーカー純正でラインアップ

 登場時、今はなき池袋・アムラックス、お台場・メガウェブでは「CAL LOOK Selection」、「Super V Selection」などの用品装着車だけでなく、発売前月の東京オートサロンに出展されたショップ、ドレスアップメーカーのカスタマイズカーまで展示したほどの力の入れようだった。

 CAL LOOK Selection、Super V Selectionはドレスアップの推奨モデルとしてカタログでもページが割かれていて、火の玉ロック風(?)のボディサイドのデカール、専用バンパー、ビレットグリルやメッキのオーバーフェンダーなど、ディーラーオプションとはいえメーカー純正のドレスアップカーとしてはなかなかの攻め具合。インテリアについてもシート、フロアマットのみならずステアリング、インパネまで統一感を持たせた仕様になっていた。当時初めてこのページを見て「ずいぶんヤルなぁ」の印象をもった覚えがある。

ディーラーオプションのカスタム仕様

アフターマーケットでもカスタムが流行

 ちなみに初代bBは登場後、中古車として市場に出回るようになってもなかなかの人気ぶりだったらしい。関東のとあるエリアで、実際に中古車販売の現場でスタッフとして携わっていたさる関係者の話によれば、「2代目bB登場後の2007年ごろ、初代bBは手ごろな2桁万円台前半からタマがあり、新社会人とか免許とりたての20歳前後の若いお客さんの引きあいが多かった。社外エアロ付きもよく売れた。ヤンチャ成分多めの人ならS-MX、女性なら初代キューブ、bBはちょい悪なノリの30歳前くらいの若い人に人気があった」とのこと。

 たしかにノーマルで乗るユーザーよりも、エアロパーツを装着したり車高を落とすなどして楽しみながら乗っている、そういうユーザーを街なかで多く見かけたような印象がある。

6スピーカーの紹介はクラブカルチャーを意識

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