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安全装備の前に運転しやすさが重要! 高齢者が乗るべき「見切りと視界がいい」クルマ8選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

小型車でおすすめのクルマとは?

トヨタ・パッソ

 できれば、軽自動車でなく、小型車がいい……というなら、このAuto Messe Webで「高齢者が運転しやすい、視界のいいクルマ」として何度も紹介してきたフィットのほかに、パッソがある。トヨタ・パッソ

 運転が苦手と感じる女性ユーザーもターゲットとしたトヨタ最小のコンパクトカーで、1525mmという5ナンバー車の多くが採用する、規格ギリギリの1695mmより幅がないナローボディが魅力的だ。軽自動車並みの最小回転半径4.6mの小回り性、駐車性の良さに加え、往年のミニのようなボンネット左右の膨らみがあり、それが視界に入ることでボディの見切りが一段とつかみやすくなる効果があるのである。トヨタ・パッソ

スズキ・クロスビー

 ミニの話が出てきたところで、なぜ、ミニに人車一体感があるドライブ感覚が得られるのだろうか。じつは、ボンネット左右の膨らみに加え、インパネ奥行きの短さ=ドライバーに対するフロントウインドウの近さ、立ったAピラーが功を奏しているのだ。

 そのあたりを国産コンパクトカーに当てはめてみると、クロスビーが候補に挙がる。クロスオーバーモデルで若々しいデザインだから、高齢者にしてみれば少し乗るのに抵抗があるかもしれない。スズキ・クロスビー

 しかし、前席の着座位置がクロスオーバーモデルらしく高めで、Aピラーが立ち気味かつ最小回転半径4.7mの小回り性の良さ、1670mmの幅狭ボディとボンネット左右の膨らみの合わせ技で、運転のしやすさは文句なしと言っていい。スズキ・クロスビー

ホンダ・フリード

 高齢な両親がおもに運転し、家族も多いというなら、5ナンバーサイズのコンパクトミニバン、ホンダ・フリードもいいかもしれない。ホンダ・フリード

 フロントウインドウ下端はドライバーから遠いものの、ミニバンらしく運転席の着座位置は高く、見下ろし感覚の運転視界で斜め前方の死角、適切な位置にあるドアミラーに寄る視線移動量少なさ。そしてサイド&リヤウインドウの面積の大きさ、5ナンバーサイズのボディもあって、前後左右の車両感覚がつかみやすい1台と言える。ホンダ・フリード

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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