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アウトドアユーザーにとって悩ましすぎる! 新型ステップワゴンの「エアー」or「スパーダ」は究極の選択だった

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

エアーではパワーバックドアが選べないのが悩ましい

 そして装備面では、パワーバックドアの有無である。バックドアが先代に比べ短く軽くなってはいても、エアーの非パワーバックドアの開閉は、さすがに女性の手にはちょい重い操作感だ。アウトドアではバックドアの開閉の機会も多いはずで、スパーダのプレミアムラインに装備されるパワーバックドアはできれば欲しいところ。そのパワーバックドアは任意の位置で止めることができ、車体後方にスペースのない場所でバックドアを開閉し、荷物を積み下ろしするシーンではより便利である。

 なお、スパーダ以上(※クルマ椅子仕様は除く)に備わる2列目キャプテンシートのオットマンは、アウトドアでは使いにくいのだろう……と思いがちだが、車内のフルフラットアレンジをするまでもなく、深くリクライニングできるキャプテンシートでは仮眠、昼寝する際には有効かもしれない。新型ステップワゴン・スパーダのパワーゲート

スタイル面ではアウトドア向きでなさそうな「スパーダ」に優位性アリか!?

 なお、先代ステップワゴンe:HEV、ライバルのノア&ヴォクシーハイブリッドにあるAC100V/1500Wコンセントは、新型ステップワゴンには用意されない。理由は先代にはオプション設定されていたものの、需要(装着)がほとんどなかったからという。その点では、アウトドア適性として新型ステップワゴンはちょっぴり後退している……(泣)。新型ステップワゴン・スパーダのオットマン付きシート

 というわけで、新型ステップワゴンを見たとき、アウトドアカーとしてエクステリアデザイン、ボディカラーに関してはエアーが良さそうだが、パワーバックドアや意外にもアウトドアで活躍してくれそうなキャプテンシートのオットマンといった装備の有無からすると、機能的にはスパーダ(プレミアムライン含む)が優位という、悩める結論となる。

 ちなみに、2-3列目席をフラットアレンジした際のベッドのフカフカ感では、エアーのファブリックシートが優位(たわみ量が大きい)である。だが、どのみちベッド面の凸凹を解消するためマットレスを敷いてしまえば、ややシート表皮の張りが強いスパーダ以上の合皮コンビシートとの違いはなくなると言える。

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  • 新型ステップワゴン・スパーダのオットマン付きシート
  • 新型ステップワゴン・エアーのリヤスタイル
  • 新型ステップワゴンのエアーとスパーダ
  • 新型ステップワゴンのエアーとステップワゴン
  • 新型ステップワゴン・スパーダのパワーゲート
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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