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名ドライバーは名監督だった! 30年に渡りチーム国光を率いた名伯楽【天才・高橋国光の足あと 第3回(全3回)】

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了/SUPER GT

  • 高橋国光さんの生涯を振り返る3回シリーズ第3弾

  • 1996年の富士スピードウェイイベントでのシーン
  • 1997年の富士スピードウェイイベント
  • 2018年SUPER GT最終戦もてぎにて
  • 2018年を制した国さんとジェンソン・バトン、山本尚貴
  • 2020年シーズンのSUPER GTを制したときの国さん、山本尚貴、牧野任祐
  • 2022年5月のSUPER GT第2戦富士での国さん追悼ブース

現役引退後も「チーム国光」を率いて活躍し続けた

 国内モータースポーツのレジェンド、高橋国光さんの足跡を振り返るこの企画。2回目の前回は日産を離れてフリーのドライバーとして活躍し、全日本スポーツプロトタイプカー選手権では3年連続計4度のチャンピオンに輝いたこと。そして富士GCに単座のマシンを導入して圧倒的な速さを見せたこと。また同時に自らのチームを立ち上げたことなどを通じ、モータースポーツを盛り上げてきたことを中心に紹介してきました。3回目、そして最終回となる今回は、国さんが立ち上げた「チーム国光」の歴史に注目してみました。

当初はプレイングマネージャーとして自らドライブ

「チーム国光」が誕生したのは1992年のこと。当時国さんは、現役のトップドライバーとして全日本F3000選手権への参戦を継続していて、また国さんが3年連続を含む都合4度のチャンピオンに輝いた全日本スポーツプロトタイプカー選手権(JSPC)は前年までで終焉を迎えていました。国さんにとってはそれに代わる参戦カテゴリーとして、全日本ツーリングカー選手権(JTC)へ4年ぶりに復帰参戦することになっていました。

 JSPCで91年シーズンを戦ったのも、新たに92年シーズンからJTCに挑むことになったのも、チームとしては同じチーム・タイサンでした。JSPCではスタンレー・ディケンズやウィル・ホイらの外国人ドライバーとコンビを組んでの参戦で、JTCでは「ドリキン(ドリフト・キング)」の異名を持ち、国さんを師とも慕う土屋圭市選手とコンビを組むことに。

 そんな状況下で誕生したチーム国光では、国さんはプレイングマネージャーの役まわりとなっていました。もっともメインはやはりドライバーで、若いスタッフがチーム監督(代行?)に任じられています。JSPCが91年限りで終焉を迎えていましたが、その2年前には富士GCシリーズも19年の歴史に幕を閉じていましたから、トップフォーミュラに相対するもうひとつのトップカテゴリー、本来的にはレーシングスポーツカーのトップカテゴリーが何になるのか、業界を挙げて模索が続いていたのです。

2022年5月のSUPER GT第2戦富士での国さん追悼ブース

信頼できるレーシングガレージと組んで戦う

 そんな時代に旗揚げしたチーム国光は、F3000では職人気質のベテランメカニックで、国さんとは長い付き合いのある重山和徳さんのメンテナンスガレージ、PALスポーツにマシンメンテナンスを一任。国さんはドライバーに専念するなど、各々の役割分担が決まっていました。JTCもクルマのメンテナンスとチームオーガナイズはタイサンに任せて、国さんと土屋選手は走りに専念する。チーム国光を立ち上げたものの、2年間はこうした体制でレースを戦うことになりました。

1996年の富士スピードウェイイベントでのシーン

 この体制が変わったのは94年から。93年限りで終焉を迎えたJTCと入れ替わるように、94年から本格的にスタートした全日本GT選手権(JGTC)に参戦を開始するにあたり、初めてチーム国光の名でエントリーすることになりました。ただしマシンのメンテナンスは信頼できるレーシングガレージに一任するスタイルは変わりません。例えばポルシェで走った2年間はノバ・エンジニアリング、ル・マンで走ったNSXを使用した96年シーズンは、耐久レースでは定評のあるシフト。そして国内向けのNSXにマシンチェンジした97年からは、空力に関する開発では定評のあるムーンクラフトに、といった具合です。

1997年の富士スピードウェイイベント

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