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日産パイクカー4兄弟で一番のヒット作「パオ」! 情報ほぼナシのカタログでも売れた謎のクルマ

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人/日産自動車

スイッチ類に至るまでクラシック風にコーディネート

 ボディカラーのバリエーションもなかなかのハイセンスぶり。アクアグレー、オリーブグレー、アイボリー、テラコッタの計4色だったが、ポップであったりヴィヴィッドであったりしない、スノッブなスタイリングに合った展開だったといえる。

 一方でインテリアでは、鉄板剥き出しのドアやインパネ、アイボリーのメーターパネルやステアリングホイールなどがレトロな味わい。ウインカー&ワイパーの操作レバー、空調スイッチ、専用デザインのオーディオもなかなか凝ったデザインだった。非常に言葉少なな4つ折りのカタログには「モノトーンの丸型メーターや、象牙をイメージした部品を使い、シンプルでリゾートっぽい雰囲気の心地いいインストルメント・パネル」と説明文がある。

インテリアも徹底してレトロ風味

多くを語らないカタログでもヒットした不思議なクルマ

 無粋なようだがエンジンにも触れておくと、搭載されたのはマーチと同じ4気筒987ccのMA10S型(ネット52ps/7.6kg-m)で、5速MTまたは3速ATの組み合わせ。最小回転半径は4.4mと小さく、装着タイヤは控えめな155SR12だった。

 いずれにしてもこのパオのカタログは、4つ折りの1枚モノ、しかも片面は全面ポスター風の1枚写真だった。もう片面も「言葉少なに」必要最小限のスペックと説明文、内・外観写真が載っている程度。このカタログ以外のパオのカタログが存在していたかどうか知らないのだが、いかにもコンセプチュアルなこういったカタログで通用したのだから、その点でもパオはすごい。こういうカタログのこういうクルマが生まれることが許された、飄々とした時代だったということなのだろう。

オプションでキャンバストップ仕様も用意された

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  • 1989年に発売された日産パオ
  • ボディ各所にはクラシックカー風の「ビード」が入る
  • オプションでキャンバストップ仕様も用意された
  • インテリアも徹底してレトロ風味
  • Be-1、エスカルゴ、フィガロとパオの4台が「パイクカー」シリーズ
  • 1987年の東京モーターショーで初披露
  • バックドアはハネ上げ式ガラスハッチと下ヒンジゲートの組み合わせ
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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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