グループA規定にこだわり続けた! 最後まで「進化」を止めなかった三菱ランサーエボリューションの足跡 (2/2ページ)

WRカーにも負けない性能アップを施したエボVI

 1999年、三菱は1月にエボVIをリリースし、WRC参戦マシンも同時進行的に作りあげていきます。エボVIでは世界初のチタンアルミ合金のタービンブレードを使い、足まわりではストロークを増やすなどWRカーの改造範囲の自由度に打ち勝つべく、それにはまだまだこういった技術があるという証の進化でした。

 そしてエボVIを駆ってマキネンは三菱にモンテカルロラリー初優勝をもたらし、偉業といえる4年連続世界ラリー選手権チャンピオン・ドライバーに向かっていったのでした。

 2000年には、マキネンドライバーズチャンピオン獲得4連覇を記念した「エボVIトミ・マキネン・エディション」が限定で発売されました。ターマックでのパフォーマンスアップを突き詰め、排気圧を低減したマフラーを取り入れるなど、低速域からのトルクを活かす仕様に仕立てられています。

 熟成されたエボVIで2000年、マキネンはモンテカルロ2連覇。しかしこの年、WRカーで参戦してきたメーカーは6社にも増えてきました。イベントを盛り上げるべく、多くのメーカーが参加できるよう優遇されたレギュレーションに抗うため、最先端技術をグループA規定車両のベースとなる市販車へ簡単に投入できるというものでもありません。

ついにWRカーに移行するも2006年にWRCから撤退

 ついに三菱もWRカーで参戦することになる2001年10月のサンレモラリーからは、マシン刷新によってイチからのスタート。チーム体制なども一新され、挑戦を続けてゆくことになりますが、世界的に経済状況も悪化するなか経営不振などの煽りを受け、残念なことに三菱は2006年をもってWRC活動から撤退。それでも最強の市販車として積みあげてきたものの進化を止めることはなく、市販車のランサーエボリューションはエボXまで続いていったのでした。

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 長きにわたってクルマ好きを魅了してきたランエボの存在。「ラリーアート」ブランドが復活した昨今であるだけに、三菱のWRC復帰が待たれてなりません。