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安全運転のための「カスタマイズパーツ」お教えします! 消耗品ならほんのちょっとオーバークオリティのものがオススメの訳とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

  • 市街地走行のイメージ

  • パッド交換のイメージ

愛車の性能を高めることは安全性向上にも貢献

 純粋なドレスアップ目的のパーツは別として、カスタムはクルマの性能を高めることが目的。それらの性能を活かせる場所はサーキットだけと限らず、一般道でも安全面において大いに貢献してくれる。代表的なアイテムをいくつか紹介したい。

危険が潜む市街地でも安心なブレーキパッド交換

 まずは利きを高めたブレーキパッド。社外品のほとんどはスポーツ走行を前提としており、制動力やコントロール性の高さは純正品を凌駕する。前を走るクルマが急減速したり歩行者の飛び出しなど、急ブレーキを使う機会が多い街なかでは非常に有効だ。

パッド交換のイメージ

 ただし、ローターの適正温度域には気を付けよう。本格的なサーキット走行を前提としたパッドは、ローターが冷えていると利きが弱いケースもある。レース用とうたうパッドはとくにその傾向が強く、街乗りがメインのクルマならストリート用か、温度の下限がなるべく低い製品を選びたい。ストリートならローター温度は180~200℃といわれており、仮に下限が300℃のパッドだとすればまったく利かないことになる。

純正よりも少しだけ性能アップしたタイヤを選ぶ

 次は純正より少しスポーツに振った特性のタイヤ。サーキットで人気のハイグリップラジアルとはいわずとも、そこからワンランク下のいわゆるセカンドグレードなら、燃費やロードノイズにさほど悪影響を与えることなく、コーナリングや高速走行のレーンチェンジが安定するなど、安全面において少なくない恩恵を受けられるはずだ。

 ブレーキパッドと同じでサーキット用が絶対に優位とはいえず、摩耗の早さやノイズの大きさは高いグリップとトレードオフであり、ドライ路面とウエット路面の性能に開きがある可能性もある。

確実な運転操作のために最適なバケットシート

 もうひとつはバケットシート。肩や腰の張り出しが大きくリクライニングしないフルバケットは、乗り降りが面倒と感じて敬遠する人も多いことだろう。一般道を普通に走るなら、ホールド性はそこまで必要ではない。しかし、車種によっては純正シートのクオリティが悪く、ちょっとしたGでも身体がズレてしまったり、ハンドルやペダルの操作に集中できないこともある。

 そのような人に勧めたいのはサポートが極端に大きくなく、リクライニング機構を持つセミバケットシートだ。適度に身体をホールドするため、ステアリングにしがみ付くような運転にならず、すべての操作の精度が上がるうえドライバーの疲労も間違いなく軽減できるはず。ブレーキやタイヤと少し趣は異なるかもしれないが、間接的に安全運転をサポートするアイテムといって間違いないだろう。

※ ※ ※

 以上、街乗りオンリーな人にも効果を体感できるカスタムパーツを紹介した。安全運転にも貢献してくれるので、ぜひ愛車に装着して快適なドライブを楽しんでほしい。

  • パッド交換のイメージ
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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