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なぜ2世代も前のスバル「サンバー」が今なお愛されるのか? 「WRブルーマイカ」の限定車を京商のミニカーで振り返ろう

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循/SUBARU

ファン感涙の限定車「サンバーWRブルー・リミテッド」

 現在でも新車で手に入るスバル・サンバーのバン/トラックだが、ダイハツ製のこちらはエンジンの上に運転席が配置されるコンベンショナルなキャブオーバー・タイプ。富士重工時代に生まれたリヤエンジンの「純血サンバー」に対して特別な思いを抱くクルマ好きは少なくない。

 そんな多くのファンにとって今なお印象深いのは、サンバー生誕50周年となる2011年、特別仕様車専用色を身にまとった「サンバーWRブルー・リミテッド」と呼ばれる限定車のリリースだろう。この限定車は「WRブルーマイカ」と呼ばれた鮮やかな青に、室内の専用ブラックシートには黄色のステッチが施されていた。これらはもちろん、1990年代から2000年代にかけてWRCを席巻した「インプレッサ」のワークスカーのカラーリングにちなんだもの。

 バンとトラック合わせて1000台が用意されたこの限定サンバーは、瞬く間に完売。その購入者の多くは「純血サンバー」の引退に名残を惜しむ生粋のスバル・ファンだった。そのなかには、長年サンバーの製造に携わってきた生産ラインのスタッフもいたと言われる。

ミニカーでも続々と6代目サンバーがリリース

 数多ある軽トラックの1台ながら、クルマ好きの琴線に触れるヒストリーとエピソード満載の「富士重工時代のサンバー」。そんなサンバーを、クルマ好きの集団でもあるミニカー・メーカーのスタッフが見逃すはずはない。とくにリヤエンジン最終モデルとなった6代目サンバーは、今なおいくつもの模型メーカーから「新製品」としてリリースされ続けている。

 今回スポットを当てているのは、わが国を代表するミニカー・ブランドのひとつ、「京商」のモデル。ミニカーの世界標準スケールである1/43と、昨今流行の兆しを見せる小さな1/64のふたつの縮尺で、それぞれサンバーWRブルー・リミテッドとノーマルの白ボディがラインアップされている。1/64スケールの方は「KYOSHO MINICAR & BOOKシリーズ」と銘打たれたシリーズで、ミニカーとともに実車解説が載った小冊子も付属する。

 限定1000台のサンバーWRブルー・リミテッドの実車が手に入らなかったファン、今なおリヤエンジン・サンバーを愛してやまない生粋のスバリスト諸兄におかれては、これらミニカーでその唯一無二の個性を机上で楽しむというのは如何だろうか。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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