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違法改造? いいえフル公認取得の「スポーツVIP」トヨタ「クラウン」が凄すぎと話題に! 走りにこだわったローダウンとは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

公認をとって自走できるカスタム

 現在所有している210クラウンは、これまで様々なカスタムを経験してきたなかで、自分が一番良いと思った物だけを詰め込んだ集大成の1台とのこと。

 基本的に外装パーツはすべてワンオフで製作し、強烈なインパクトを放っているオーバーフェンダーはロケットバニー86用ベースで大幅な加工を加えた。

 210クラウンをよりスポーティに魅せる工夫として、エッジと絞り込みを強調させ、理想のオーバーフェンダーの形を追求するためにパテによって成形。そのままでは重たすぎて装着できないので、これをマスターとして型を作り、FRPで作り直したという。この情熱はまさに、ボディ職人系プライベーターの意地といえるだろう。

 ほかにも外装系では数多くの注目箇所があり、とりわけアグレッシブな表情を作り出すフロントバンパー、ライトジャケット、そして、大胆に開いたダクトの処理等、スポーツVIP仕様を目指すオーナーにとっては注目すべき点が盛りだくさんだ。

 また、服部恭士さんは走りにこだわるチューニング好きのVIPカー乗りなので、普通に自走できることにもこだわっている。

 そこで、サススペンションは便利なエアサスをあえて使わずに、フルアーム交換+車高調キットを組み合わせた自走仕様としている。普通に走ることを考えて極端な鬼キャンにはせずに、キャンバー角もフロント5度、リア4度とし、高速道路も含めてまともに走れる限界ギリギリのセッティングを出しているそうだ。

 エンジンについては、ハイブリット車なのでノーマルのまま。ただ、ユニークな電装チューンを施して、コンピュータのデータ書き換えを行っている。主にモーター駆動とエンジン駆動の割合を調整したという。

 ノーマルではモーター駆動6割/エンジン駆動4割の配分になっているが、これをまったく逆転させてチューニング。エンジン7割/モーター3割にリセッティングを施している。また、他にも電気効率の良い配線処理を施して調整。この作業によってスタートダッシュがとてつもなく速くなったそうだ。

* * *

 ひと目見た時の印象やカスタム内容も含めて、文字どおりスポーツVIPカーを体現した服部さんの210クラウン。そのカスタム内容は外装、内装、エンジン、オーディオ等、多岐にわたっていてすべてを紹介することはできない。

 しかも、フル公認仕様とのこと。しっかり構造変更をして公認を取得しているからこそ、公道での走りにもこだわることができるのだ。服部さんの210クラウンからは、学ぶべき点がとても多い。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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