クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • ホンダ初代「インサイト」は東京から鹿児島まで無給油で走破! いま振りかえる世界最速F1との共通点とは
CLASSIC
share:

ホンダ初代「インサイト」は東京から鹿児島まで無給油で走破! いま振りかえる世界最速F1との共通点とは

投稿日:

TEXT: 御堀直嗣  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • ホンダ・インサイトのスタイリング

世界一の燃費に挑戦する姿を目指した

 ホンダ初のハイブリッド車(HV)であるインサイトは、1999年に発売された。トヨタから初代プリウスが発売されてから2年後のことである。

 初代プリウスが5ナンバーの小型4ドアセダンであったのに対し、インサイトは5ナンバーの2ドアクーペとして登場した。そこに、ホンダならではの挑戦する姿が示された。プリウスが目指したのは、ガソリンエンジン車の2倍の燃費性能を実現することだった。一方のインサイトは、世界一の燃費に挑戦する姿を目指した。

 1980年代の第2期F1で世界最速を示したホンダが、HVでは最高の効率を追求したのである。ただし、そこに共通点はあった。F1時代にホンダの名を世界に知らしめたのは、エンジン規定が自然吸気で3.5リッターへ拡大されたのに対し、ホンダはわずか1.5リッターのターボエンジンで挑み、王座を守り抜いたのだ。それは、単なる馬力追求ではなく、最小の燃料で高出力を生み出す燃焼技術への挑戦だった。

 エンジンの最高効率を目指したインサイトのハイブリッドシステムは、排気量1Lの直列3気筒ガソリンエンジンに、モーター補助を加えた方式で、5速マニュアルまたはCVT(ベルト式無段変速機)を装備した。

軽自動車並みの車両重量だったインサイト

 車体は、アルミニウムを使っているが、ミッドシップスポーツカーのNSXとは違い、アルミの引き抜き材といわれるフレームを組み立てたもので、軽量化を徹底追求した。外板には樹脂を使い、車両重量は850kg以下と、軽自動車並みに抑えていた。

 外観の造形も2ドアクーペという姿を活用し、空気抵抗係数(Cd)値0.25というとてつもない空力性能を得ている。こうして導かれた燃費性能は、当時の10・15モードではあるが35km/L で、世界最高の数値だった。

 ホンダは、この燃費性能を実証するため、複数の媒体と本田技術研究所とで3台のインサイトを用い、東京港区のホンダ本社から鹿児島まで、1300km以上の距離を無給油で走破する挑戦を行った。そして見事完走したのである。

 2代目インサイトは、HV普及のため低価格に挑み、現行の3代目は上級セダンの価値を求めた。気候変動の抑制のため、時代に応じた商品性を体現するインサイトだが、ことに初代インサイトは、独自性を示しながら世界一を目指すホンダの企業精神を体現したHVであった。

すべて表示

CAR ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

MEDIA CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS