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スーパーカー乗りの普段のアシクルマは? 「カウンタック」や「365BB」オーナーの意外すぎるチョイスとは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

その3 「365BB」×「アイシス」

 2009年に個人売買で1974年式のフェラーリ「365BB」を購入したSさんも、地味な足グルマに乗っているスーパーカーオーナーだ。

「コツコツ貯めていたお金がそれなりの金額になったので、カウンタックQVを購入する予定でしたが、そのときの売り物はLP400Sとアニバーサリーしかありませんでした。高い買い物なので、あせることなくカウンタックQVの売り物が出てくるまで待とうと思っていましたが、『サーキットの狼』の作者である池沢先生がスーパーカーブーム当時にファーストオーナーとして乗っていた365BBがあるというので、とりあえず“カウンタックQVが見つかるまでのつなぎ”として購入しました。しかし、なんやかんやあって、気がついたら10年以上所有しています」

 写真では分かりづらいが、Sさんの365BBはボディカラーがオレンジがかったレッドで、おそらく、このロッソ・ディーノと呼ばれる純正カラーをまとった365BBは日本に1台だけしか存在していないと思われる。当時のことを知っているキャステルオートの鞍さんやレーシングサービスデイノの切替さんは、このクルマを見てすぐさまかつての池沢先生の愛車だと気づいたそうだ。Sさんはこう語ってくれた。

「スーパーカーブーム当時にシーサイドモーターによって輸入された個体で、さまざまなスーパーカーを乗り継いだ池沢先生が、このクルマとなら死んでもいい! と思ったという、あの365BBです。ロッソ・ディーノの365BBは、ほんの数台しか生産されなかったそうです。1977年に開催されたカロッツェリア・イタリアーナなどのスーパーカーショーに展示されていたクルマそのものなので、撮影したことがある人も少なくないでしょう」

 そんな365BBを所有するSさんの足グルマ遍歴は、トヨタ クラウン(義理の父からもらったクルマ。エアコン故障で廃車)→フォルクスワーゲン ポロ(マニュアル練習用に3万円で購入。ウォーターポンプの故障で廃車)→日産ラシーン(15万円で購入。事故に巻き込まれて廃車)→トヨタ オーパ(25万円で購入。免許取りたての娘さんがハデにこすったので乗りかえ。オーパに乗っているときに365BBを購入)→現在のトヨタ アイシスということになる。

「2020年の2月に、2008年式のトヨタ・アイシスを中古車で購入しました。35万円でした。燃費や排気ガスなど、365BBが環境にあまりよくないのでエコカーのプリウスも考えましたが、実家や義実家に帰省したときに両親も一緒に乗れるようにミニバンを選択。基本的に足グルマにはお金をかけない主義なので、ドノーマルです」

 Sさんの次の愛機もナイスチョイスとなることは間違いないだろう。

その4 「ヨタハチ」×「エスハチ」×「パオ」

 最後に紹介するのは、1966年式のトヨタ「スポーツ800」と、同じく1966年式のホンダ「S800」を愛用しているWさんだ。

「1990年式の日産パオは、8年ぐらい前に購入しました。当時乗っていたBMWミニクーパーが壊れてしまい、直そうと思ったのですが、親戚のオバさんが昔乗っていたパオがあるということで見に行き、キャンバストップが破れていましたが、それを購入。もちろん、キャンバストップは修理済みです」

 ヨタハチとエスハチとパオというラインアップでの自動車趣味生活もアリということだ。メインの趣味車と足グルマに共通のテーマを持たせるのも面白いし、意外なギャップを楽しむのもまた一興。皆さんもぜひ、自由な発想でのカーライフを楽しんでみてはいかがだろうか。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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