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【特別インタビュー】高瀬嶺生会長に聞く、「NAPAC」の社会的意義と設立の経緯とは? 「品質基準の認定作業と正しい使用方法の啓蒙活動」

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 神村 聖

どんな活動を「NAPAC」は行っているのか

──現在、NAPACでは一般のユーザーに認知してもらうどのような活動をなさっているのでしょうか?

「NAPACでは現在、この3つの事業部がそれぞれ、安全・安心を守ることに関しての活動をおこなっています。その上でNAPACとしては、大阪オートメッセや東京オートサロンなどといったイベントへの参加や、スーパー耐久シリーズへのスポンサード、毎年8月2日の『オートパーツの日』、富士スピードウェイでの『NAPAC走行会』開催などといった活動を通じて、クルマのカスタマイズ文化を積極的にPRしています」

トヨタガズーレーシングGR86/BRZカップの公認パーツ制度について

──GR86/BRZカップにNAPAC指定・認定品を使うことが認めらてれいますが、その効果はどのようなものがあったのでしょうか。

「2022年にはじまったのが、トヨタガズーレーシングGR86/BRZカップの、プロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズにおける公認パーツ制度です。GR86とBRZのCup Car Basic車両だけが参戦できるワンメイクレースのプロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズではNAPAC指定・認定品を使ったカスタマイズが認められています。これはNAPAC指定・認定品が公道を走行して問題がない品質をクリアしているのに加えて、サーキット走行におけるクルマの機能を向上させるものであると認められたことからはじまったものとなっています。

 トヨタに認めていただいたということは、NAPACにとっても大きなポイントとなりました。具体的にいうと、このGR86/BRZカップの指定・認定制度が始まってから、NAPAC会員企業が増加しています。つまり、NAPACの会員企業であることが、アフターパーツ業界におけるステータスとなってきているわけです。もちろんNAPACに参加するということは、製造する製品は安全基準をクリアしていなければなりません。そのことは市場に安全・安心なパーツが増える、ということでもあります。

 また、このレースで使うことができる公認パーツは信用できるものである、というイメージが確立されたというのも、大きなポイントです。ここから先はわれわれの努力もさらに必要となりますが、安全・安心なパーツ開発を続けていくことで、よりたくさんの車種に対してNAPAC指定・認定品を使っていれば安全であり、機能的にも優れたものになる、と認識していただけるようにしていかなければなりません。

 そのためには、NAPACに参加している企業がそれぞれに製品の開発を続け、そこで得た安全に関する情報を共有していかなければなりません。とはいっても、各企業は市場においてはライバルですから、難しい部分もあります。しかし自動車業界全体を見たときには、ひとつになって行動すべき場合もあります。NAPACとしては粘り強く話し合いを続けていき、自動車業界全体を見た行動をおこなっていきます」

* * *

 NAPAC会長高瀬嶺生氏のインタビューを通して、愛車に安心してカスタマイズパーツを装着できるのは、NAPACの地道な活動の賜物であることがおわかりいただけたと思う。近日公開のインタビュー後編では、EVを含めたこれからのアフターパーツの開発はどうあるべきなのかなど、さらに踏み込んだお話を伺ったのでお伝えしよう。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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