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冬はエンジンの「オーバークール」にご用心! サーモスタットを交換したら温度管理が必要不可欠です

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: AMW編集部

ローテンプサーモスタットのメリットとデメリット

なのでサーモスタットがある限りはオーバークールにはならないハズなのだが、サーモスタットを交換していると話は別だ。

冷却系チューンの初歩として、サーモスタットの作動開始温度を下げることが多い。純正サーモスタットは開く温度が88℃とか90℃あたりが多いが、そこまで熱をもつ前に循環させることで、エンジンのヒートを防ごうというチューニングパーツなのだ。サーキット走行ではこれだけでも水温が危険な温度になるまでの時間をかなり稼ぐことができ、サーキットでの1枠15分くらいの走行なら乗り切れてしまったりするのだ。

そういった狙いから、低い温度で開くローテンプサーモスタットが入ってることがあるのだ。開く温度が商品によっては60℃台からというものもある。そうなると街乗りではその温度で安定してしまい、先述のオーバークール状態になってしまうのだ。

オーバークールがひどければサーモスタットの交換を

ラジエターに段ボールを貼るとか、ガムテープを貼るとかしても改善策としてはあまり効果はない。ラジエターに循環するだけで気温の低い季節は十分に冷却されてしまう。まずは、OBDコネクターから水温表示できる物でいいので水温計を付けて具体的な温度を把握。そのうえで、もしも低すぎる温度で安定しているようなら、サーモスタットの交換などの対策を考えたい。

* * *

ちなみに筆者が昔乗っていたトヨタ「ヴィッツ」のレースカーはサーモスタットに穴が開けられていた(あとで知ったのだが)。水温対策だったようだが、真冬は水温が60℃くらいから上がらず、暖房は効かないし燃費は悪いし……。ラジエターにガムテープを貼ったがまったく効果はなく、段ボールをラジエター前に入れたらかなり効果があった。しかし、今度は渋滞にハマるとヒヤヒヤするくらい温度が上がるようになって、エアコンを入れて電動ファンを回して水温を下げるというアナログ制御で冬場を乗り切っていたのだった。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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