P1で定番人気のカラーコンビ
このP1の誕生からほぼ10年の時を経て、オークション・シーンにもその姿が見られるようになってきた。今回紹介するのはRMサザビーズ社がパリ・オークションに出品したモデルで、2015年にスイスで登録されて以来わずかに950kmを走行したのみという新車同然の一台。
ボディカラーは鮮やかなボルケーノ・イエローで、ホイールはグレーのステルス合金ホイール、そしてその内側に見えるシルバーのキャリパーなど、エクステリアの仕様はP1の中でも人気の組み合わせと呼べるものだ。
インテリアもカーボンブラックのアルカンターラ製ステアリングホイールやレザーとのコンビネーションとなるレーシングシートなど、こちらも新車そのもののコンディション。カドミウムイエローのステッチとのコントラストも実に見事なフィニッシュだ。
走行距離の少なさ、そして新車からの登録オーナーがわずかに3名という確かな履歴が高く評価されたのか、最終的にこの2015年式のマクラーレンP1は、107万3750ユーロ(邦貨換算約1億5200万円)での落札となった。
これから375人しか存在しない、マクラーレン初のアルティメット・シリーズ「P1」のオーナーとなるための投資としては、この落札価格はまずは妥当なものと考えられるのではないだろうか。ちなみに2013年の新車発売当時、日本で掲げられていた価格は税込みで9661万5000円だった。