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コスパ最強のアウトドアカーは? 中古の日産「初代エクストレイル」に勝るクルマはなし! ハイパールーフレール付きがさらにオススメ

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW編集部/日産自動車

オフロードでのスピードコントロールもしやすかった

センターメーターを配置した前席に乗り込めば、Aピラーは今のクルマより幅広ながら、センターメーター下のナビ位置は適切(現在のマップデータには対応していないはずだが)。走り出せば、NAエンジンの場合、軽快感ある走りが身上で実用域のトルクが太いため、低中速域なら路面を問わない走りやすさに直結する。オフロードでのスピードコントロールもしやすかった。ただし、乗り心地や静粛性は、当時のライバルと比較しても並みのレベルと言ってよかったと記憶している。

一方、280psを発生するターボモデルの走りは鮮烈。低回転域からターボの過給が開始され、高回転に至る突き抜けるような強烈な加速感が味わえる。ただ、記憶ではターボラグが大きく、ドライバビリティの洗練度は今一歩だった。

エクストレイルGTってに搭載されていた280psエンジン

操縦性はNA、ターボを問わず、安定志向にしつけられ、オン/オフを問わないコントロール性の良さがあった。後期モデルではボディ剛性も高められ、そうした操縦性の良さはさらにUP。4WDシステムは電子制御のオールモード4×4で、タイムラグなしに4WDに切り替えられ、前後輪が直結する極悪路向けのLOCKモードも完備している。当時、悪路での試乗を何度も経験したが、悪路の走破性はなかなかハイレベルだったことを思い出す。

100万円以下で上玉が手に入る

最新のエクストレイルの走りはもう抜群。先進的で洗練され、2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーのテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、「技術の日産」を象徴する革新のクロスオーバーモデルだが、価格は2WDで約320万円からで、実質的に買うべきグレードは日産自慢のe-4ORCEで約350万円~。

よりタフなエクストリーマーだと約412万円~と高価。しかし、アウトドアやSURF & SNOWスポーツ、オフロードにもうってつけな初代エクストレイルならその1/10~1/5の出費で手に入るわけで、そのぶん、アウトドアやSURF & SNOWスポーツのギアを揃える予算に回せる……とも考えられるのだ。言い換えれば、コスパ最高のアウトドアカーと呼べるのである。

中古車の価格は冒頭で紹介したように、年式を問わず約40~80万円だが、さすがに20年近く前のクルマだけに、全体的な程度や下回りを含めた見極めは不可欠。保証付きの中古車を信頼できるお店で買うのが正解だろう。レアなハイパールーフレール付きならさらにいい(ドライビングランプがちゃんと点灯するか確認を)。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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