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弱冠20歳の若者の愛車はルノー「5(サンク)GTターボ」! 父親から受け継いだ思い出のクルマでした

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之

80年代のフレンチ・ホットハッチを乗りこなす20歳

「若者のクルマ離れ」などと言われていたのはひと昔前の話。Z世代では通好みなクルマに乗って楽しむオーナーが確実に増えてきている。オジさんたちには懐かしいフレンチ・ホットハッチ、ルノー「5(サンク)GTターボ」を所有する20歳を紹介しよう。

父から譲り受けた5 GTターボ

1972年に直列4気筒OHVエンジンを搭載した3ドアハッチモデルとして登場したルノー「5(サンク)」はヨーロッパでベストセラーとなり、1984年には2代目へとモデルチェンジした。初代でアルピーヌが手がけたターボ搭載モデル「5アルピーヌ・ターボ」の後継モデルとして2代目にラインナップされたのが、「5 GTターボ」。通常の2代目5に対しオーバーフェンダーなどでワイド化されたボディにターボエンジンを搭載する、スポーツモデルとなっていた。

そんな5 GTターボの1989年式を弱冠20歳にして所有しているのがShintaroWさんだ。なぜこのクルマを手に入れることになったのだろうか。

「もともと、自分が生まれる前から父が乗っていて、子どもの頃から頻繁に乗ってたクルマを今、自分が乗り継いでいるんです。2年くらい前に乗り始めたんですが、初めてのクルマがこれなんです。自分も父の影響で、旧いクルマが好きなんで」

ドッカンターボもデザインも魅力的

子どもの頃から慣れ親しんだクルマのオーナーとなった、ShintaroWさん。5 GTターボといえば、ターボが効き始める回転数からの急激な加速が魅力・特徴のひとつとなっているが、彼は自分のものとなった5 GTターボで友人と出かけたりするなど、その走りを楽しんでいるようだ。

「ドッカンターボなところが、走っていて楽しいなって。車重が軽いんで動きがキビキビしていて、そこも面白いですよね。峠みたいな細くて狭い道にいってもキビキビ走るんで、それも楽しいです。走りもそうですけど、デザインも魅力的だなって思っています。今のクルマにはこういうデザインはないんで、他の人とかぶらないのもいいですね」

整備は自分の手で行っている

ShintaroWさんの5 GTターボは、父がオーナーの頃にスプリングで車高が下げられ、デビルのマフラーがセットされている以外は比較的オリジナルに近い状態。同世代の友人からは、レトロだね、といわれることが多いそうだが、オジさんたちからはすごくモテるそうで、声を掛けられることも少なくないのだとか。

ところで旧車といえばトラブルが付き物というイメージもあるが、そのあたりはどう対処しているのだろうか。

「バイト先が整備工場なんで、そこで自分でちょこちょこやってる感じです。つい最近もオルタネーターが壊れちゃって、オルタネーターを交換したりとかいろいろですね。今後はハブベアリングとかがそろそろヤバいんで、ちょっとやろうかなって。まだ未体験なんですけど、今後はサーキットとかも走ってみたいし、イベントにも参加してみたいなと思っています」

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