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「新城ラリー」が突如終了! 20年続いた全日本ラリー選手権に何が起こった? 新生ラリーとして生まれ変わることに期待します

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明/グレート家康公「葵」武将隊

突如、新城ラリーが終了へ

以前から噂されていた全日本ラリー選手権から新城ラリーが落ちるという話が現実的なものとなった。2023年6月29日、「新城ラリー」が2023年3月に開催した第20回大会を最後に閉幕することが発表された。

5万人以上の観客動員を数える国内有数のラリー

ホームページには、新城ラリーで使われてきたおなじみの筆文字の書体で「応援してくださった皆様、ありがとうございました」とメッセージのみが表示され、新城ラリー運営事務局の公式SNSには「新城ラリーを応援してくださった皆様へ 20周年を今年の開催で迎えた新城ラリー。皆様の応援があってこそ20年継続開催ができたとスタッフ一同感謝を申し上げます。本日発表がありました通り今年の開催をもちまして新城ラリーを閉幕いたします。本当にありがとうございました」とコメントがアップされていた。

新城ラリーといえば、JAF中部・近畿ラリー選手権の一戦として2004年にスタートし、2007年から全日本ラリー選手権へ昇格。当初は市内の桜淵公園をメイン会場として使用してきたが、規模拡大に従って県営新城総合公園へ変更となり、長年新城市とタッグを組んで歩んできた。5万人を上回る観客動員を数える国内有数のラリーである。

新城ラリー2023

2023年大会では、隣接する岡崎市とタッグを組み、新たに岡崎市内の林道を使用した額田SSを組み入れるなど進化。その20周年を記念した大会では有観客イベントとして行われたが、ヘッドクオーター(HQ)やサービスパークが置かれている県営新城総合公園は、公園の中央部でイベントおよびスーパーSSを行うと、サービスパークは公園の下段側の駐車場を利用するしかなく、その行き来はもちろん、観戦の集客面でも課題は残っていた。

今後は蒲郡市内にメイン会場を設ける?

新城ラリーを主催してきたモンテカルロ・オートスポーツ・クラブ(MASC)側からは「新城ラリー2023をもってその歴史に幕を下ろすことになった」との発表があった。

その理由については「10km以上のコースが少ないこと、新城総合公園はキャパシティが不足している」といったことが挙げられたとされる。MASCとしては、さらに大きなイベントを行っていくには会場が手狭であり、それを解消できる場所を模索していたようだ。そこで浮上したのが、蒲郡市ではないかという憶測が飛んでいる。

2023年1月に同じ愛知県内で開催された「パワステがまごおり」は、蒲郡市とMASCが開催したスカベンジャーラリー。このときに使用された蒲郡市のラグーナ地区は商業施設も備えており、広い駐車場も完備する施設である。HQやサービスパークの候補地としてここを使えば、全日本ラリーが開催できるというイメージを持ったのかもしれない。

ただ、蒲郡市内にこだわっているわけではなく、蒲郡市内にメイン会場を設けるというイメージだろう。MASCからも「今後は県内で広域のラリーを目指して計画していく」と指針も示されており、そこで持ち上がっているのが、新城、豊川、岡崎、西尾、幸田町といった近隣の三河地方の各市町村を巻き込んで行う「三河ラリー(仮)」構想である。新城ラリーという名称でのイベントは終了するものの、次のステップへ向けてパワーアップして戻ってくるという感じだろうか?

ラリージャパン開催でラリー熱が急速に盛り上がっているだけでなく、NHKの大河ドラマでも注目を浴びている三河地方で、生まれ変わる新生ラリーのカレンダー入りがあるのか? 正式に近日中には何かしらの発表がなされるということだが、今後の展開に期待したい。

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