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メルセデスのEVは本当に使えるのか? 走行600キロ以上のイベントを3回の充電で乗り切った実録をお届けします

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二

リア・アクスルステアリングの採用もありストレスフリー

ラリーの2日目となる5月20日は、ホテルをバッテリー残量77%で出発。御殿場から山梨県にあるワイナリーまで高速道路を利用して最短距離で向かい、抜群の直進安定性で走行することを確認した。甲府市内を通過し、市街地走行も体験したが、スタッフ曰く「リア・アクスルステアリングの恩恵で、狭いコンビニでの駐車やUターン時など、大きな車体からは想像できないほど小回りが利きました。まさにストレスフリー!」だったそうである。

このリア・アクスルステアリングは、約60km/h以下での走行時に前輪と逆方向に後輪が切れ、駐車時やUターンの際の取り回しやすさや思いのままの俊敏なコーナリングを実現。約60km/h以上での走行時は、前輪と同じ方向に後輪が切れ、安定性の高い高速コーナリングやレーンチェンジを可能とするものだ。

山梨市も走ったこの日の総走行距離は約205kmで、ホテルがある御殿場に着いた段階でのバッテリーの残量は35%であった。昨日と同じCHAdeMOがあるコンビニエンスストアへ向かい、1セット/30分の充電で59%まで回復。翌日が最終日なので、もうそれ以上は充電しなかった。

メルセデス・ベンツEQE

ラリーの最終日となった5月21日の総走行距離は約109kmだった。御殿場から東名高速を使って横浜元町ショッピングストリートへ向かい、その後、表彰式の会場となるホテルに移動。表彰式を終えて撤収し、別のスタッフ2名をそれぞれの自宅に送り届けた後、EQE 350+担当スタッフが帰宅したときのバッテリー残量は32%であった。帰宅後に充電せず、5月22日に返却した際のバッテリー残量は18%で、EQE 350+はイベントサポートカーとしての役目を見事に果たしてくれた。

イベントサポートカーとしての導入もあり!

EQE 350+担当スタッフは、昨年、九州でお借りした別の電気自動車での苦い経験から、今回のBEV導入に際してプレッシャーを感じていたらしいが、EQE 350+は満充電での航続距離が600km以上あり、電池残量の心配からすっかり解放されたそうだ。そして、電子デバイスのおかげで、狭い場所での取り回しや高速移動など、運転のストレスを感じるシーンも無かったとのこと。

九州の4日間と横浜の3日間のイベントでは、移動距離や充電スポットの違いなど、使用環境が大きく異なるため比較することは難しいが、3日間にわたってクラシックカーラリーにて運用する中で、イベントサポートカーとしてEQEを導入することはかなり期待が持てることである、と感じたそうだ。

EQE 350+は静かで乗り心地がよく、非常に快適で速いクルマなので、3日間を通して運転の疲労に関してはほとんど感じなかったらしい(充電の心配こそあったが……)。内燃機関のクルマとは一線を画すBEVも、どんどん進歩しているのであった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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