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2000万円以下のポルシェ991後期型「911GT3」の理由とは? 還暦前オヤジの「理想に近い羽根付きポルシェ」邂逅編【役物911長期レポ】

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TEXT: 為出 元基(TAMEIDE Motoki)  PHOTO: 為出 元基/Porsche AG

こだわりの能書きはどこへやら。その姿にひと目惚れ

その怪しげな倉庫内の奥に991後期型GT3は鎮座していた。もう、見た瞬間に年甲斐もなく「かっこいい!」の連呼。あれだけ「GT3を買うならこの仕様」と能書きを垂れておきながら、その理想はどこへやら。

100mmもホイールベースが伸びたその姿は想像以上に大きく、迫力満点。ブラック一色で精悍だが、あぶないヤツ的オーラが漂うその雰囲気に完全にヤラれました。「買えるなら、もうコレでいいです!」と心の中で叫ぶほどのひと目惚れ状態。

しかし、そこはシニアらしく落ち着いて振る舞わないと! と、はやる気持ちを抑えて冷静にモノを見ようと心がけ、声を低めて現状や素性を聞いてみた。もっともおっさんの目の中はハートマークでウルウル状態。きっと担当者にはバレバレでカモ扱いだったに違いないが……。

現車は四国某所のポルシェセンターで納車されたワンオーナー車で初年度登録は2017年9月であった。後期型としてはかなり納入が早い部類の個体だ。ポルシェクラブジャパンのステッカーが貼られており、メンバーの方がオーナーだった模様。コロナ禍の影響もあったのか、四国から引き上げられた後、販売会社の名義になり一時抹消登録されている。しばらくそのままになっていたらしい。コンパートメントボックスを開けるとディーラーでの整備記録簿が残されており、記録は約2万kmまであった。基本的なメンテナンスは定期的に行っていたようだ。ひとつの安心材料ではある。

担当者いわく、修理歴はなし、走行距離の割に状態はいいという。表向き事故の形跡や屋外に放っておかれた雰囲気もなさそうであった。分かりもしないが、シロウトなりに、ひと通りボディまわりをチェック。でも、「ん-カッコいい」って言葉しか出てこない! 高い買い物になるであろうということを自分に言い聞かせながら、ぐるぐると何度も車体をなめるように見つつ、ドアやフードを開けたり閉じたり……。

シロウト目にはチリも合っているし、ガラスの傷も、再塗装されているような箇所も見当たらなかった。プロテクションフィルムがボンネット前部とフェンダー前部やフロントスポイラーを覆っていて、飛び石跡もほとんどない。そのフィルムの切れ目が、角度によっては10円パンチをくらったようにも見えるのが気になった程度だ。

■「役物911長期レポ」連載記事一覧はこちら

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