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ブガッティのボディに鉛筆書き!?「シロン スーパースポーツ」をキャンバスにしたワンオフモデルが生まれた理由とは?

ブガッティのボディに鉛筆書き!?「シロン スーパースポーツ」をキャンバスにしたワンオフモデルが生まれた理由とは?

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Bugatti Automobiles S.A.S.

世界に1台だけのシロン スーパースポーツ “ゴールデン・エラ”

ブガッティには、「シュール・ムジュール」と呼ばれる、パーソナライゼーション部門がある。現在では多くの高級車メーカーが、独自に似たような部門を設け、カスタマーからの個別の要求や希望に応えることは一般的になっている。ブガッティのそれがある意味で常識の範疇を超えたものであることは、2023年8月のモントレーで発表された最新作、「シロン スーパースポーツ “ゴールデン・エラ”」を見れば、誰もが瞬時に納得するところだろう。

「ブガッティの歴史へのオマージュ」という難問への答え

このワンオフ・モデルが生まれるに至ったストーリーは、ひとりのカスタマーがブガッティの本社を訪れたことに始まる。ブガッティの歴史と、シロンに搭載されるW型16気筒エンジンに造詣の深いそのカスタマーは、シロン・シリーズの最終進化型ともいえるスーパースポーツをベースに、ブガッティの歴史に敬意を表した特別なモデルの製作を依頼する。

ブガッティにとって、それはとても魅力的なリクエストであったが、同時にそれを実現し、カスタマーを満足させることは困難なようにも思われた。しかしシュール・ムジュールに不可能という文字はない。それこそが彼らの誇りであるのだから。

シロンをキャンバスにした究極の芸術品

ゴールデン・エラ(黄金時代)とネーミングされたワンオフ・モデルのボディカラーは、ブラックにゴールドの縁取りをあしらった(ブガッティはそれをゴールデン・エラと呼ぶ)フロントから、マット・ゴールドのリアに向かって美しいグラデーションを見せるもの。フロントフェンダーの後半からドアにかけては、過去のブガッティ車や、ミッドのW型16気筒エンジンのパーツ、あるいは建築物が鉛筆で描かれ、それが長年の使用でも剥離してしまわないための処理も、きちんと施されている。

つまりこのシロン スーパースポーツ “ゴールデン・エラ”は、ボディの左右をキャンバスに、ブガッティの比類なき遺産ともいえるモデルを描いた、まさに究極の芸術品ともいえるのだ。

それはインテリアのフィニッシュにおいても変わらない。美しい鉛筆画で彩られセンターコンソールには「One of One」のプラークが備えられる。ドアシルは、運転席側が第2期ブガッティ誕生の1987年~2023年、助手席側には第1期ブガッティが存在した1909年~1956年までの文字が描かれる。これからもブガッティのゴールデン・エラが続くことを願いたいところである。

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