カーボンニュートラル燃料を使用した車両によるエキシビジョン走行が実施
エコラン競技大会はいかにガソリンを使用しないか、を競う大会。この大会を主催するホンダも、世界的な気候変動問題への対応としてすべての製品と企業活動において、2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指している。本大会でも現在カーボンニュートラル燃料の導入を検討しており、今大会において、2チームの協力の下、カーボンニュートラル燃料を使用した車両によるエキシビジョン走行が実施されることとなった。
カーボンニュートラル燃料は、光合成により二酸化炭素を吸収して育った植物を原料に製造された燃料で、植物が成長時に吸収した二酸化炭素と、これを燃料にして燃焼した際に発生する二酸化炭素の一部が相殺されることにより、二酸化炭素排出量の削減効果があるといわれている。
今回は、ドイツに本社を置く化学メーカー、ハルターマン・カーレス・ジャパンが持ち込んだ再生可能燃料「ETS RenewaBlaze」を使用する。その生成方法は植物ゴミから抽出されたセルロースからエタノールを通ったうえで燃料として改質している。今回はハルターマン・カーレス社もブース出展も行い、エキシビジョン走行に使用されたものと同じカーボンニュートラル燃料の無料配布(1チーム2L)も行った。
また、ホンダテクニカルカレッジ関東の「#CN01 H-TEC CN-プロジェクト」と本田技術研究所の有志チーム「#CN02 Team-Truth」の2台がカーボンニュートラル燃料を使ってエキシビジョンで走行をすることとなった。
朝9時10分にスタートした2台は、順調に走行を行い、CN2号車は、1206.419km/L(平均時速25.422km/h)、CN1号車は709.018 km/L(平均時速は27.143km/h)の記録を残すこととなった。
ちなみにこの日のベストはグループIVの#406 水曜クラブ 2451.870 km/L(平均時速は25.659 km/h)
であった。カーボンニュートラル燃料はまだまだコストの問題などもあるが、国内外のモータースポーツシーンで見かけることは多くなってきている。このエコラン競技会でもカーボンニュートラル化の検討をスタートし、世界で一番二酸化炭素を排出しない大会を目指すということで、来年からの新カテゴリー導入がありそうだ。カーボンニュートラル燃料を使用して大会記録が更新される日が早く来ることに期待したい。



































