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眩しくないLEDヘッドライト! 小糸製作所が対向車や前走車の怒りを買わない新時代ADBを発表【ジャパンモビリティショーの最新技術】

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: 佐藤幹郎

  • 小糸製作所のブース。ADB(Adaptive Driving Beam:アダプティブ・ドライビング・ビーム)を発表した
  • ADBとは、Adaptive Driving Beam(アダプティブ・ドライビング・ビーム)
  • 従来のADB
  • 従来のADB
  • 対向車と歩行者の様子
  • 対向車と歩行者の様子
  • 小糸製作所が発表したADB
  • ADBのユニット
  • 従来のADB
  • 最新の1万6000分割ビーム
  • ADBの特徴は1万6000のLEDを精密に制御することで、運転者の視界を確保。加えて前走車や歩行者、対向車(二輪車を含む)を認識することで遮光範囲を最小化してくれる
  • 最新の1万6000分割ビームと前走車や対向車の様子
  • 最新の1万6000分割ビームと前走車や対向車の様子
  • 最新の1万6000分割ビームと前走車や対向車の様子
  • 夜間に見落としがちな標識にはしっかりと灯りを向けることで、運転者の認識漏れも防ぐ
  • 「夜間走行時の安全性向上」のためデンソーとタッグを組んで製品開発を行う
  • 小糸製作所のブース

もう眩しいだけのヘッドライトとはサヨナラ

「東京モーターショー」から名を改めて、新たに開催されているのが「ジャパンモビリティショー2023」。クルマ以外の分野も含まれることから、多数の来場者が訪れ、2023年の10月28日から11月5日まで一般公開された。そこで未来を提案するスペシャルなコンセプトカーや空飛ぶクルマも注目だったが、今回はすぐにでも商品化できる身近な新技術について紹介したい。

眩しすぎて歩行者や対向車に迷惑をかけてしまうヘッドライト

クルマを運転する方なら感じていることがあると思う。近年のLEDライトは明るい。従来のバルブ式やキセノン(ディスチャージ)式と言われた時代から時間が経ちLEDが当たり前の時代となると、明るい夜間ドライブでは安全に繋がるだけに、LEDの到来はありがたい話だ。

ただ、これが対向車や前走車となると話が変わってくる。対向車のヘッドライトが眩しくていやな思いをする。渋滞中の後ろのクルマのヘッドライトが眩しすぎて勘弁してほしいと思った方。大勢いると思う。

LEDのヘッドライトは明るく消費電力が少なくて、なおかつ遠くまで見通せることからこれからは主流になることは明らかだ。だが法規制でヘッドライトの消灯ができなくなり、そしてテレビをはじめとしたメディアが困ったことに「通常走行時はハイビームで走行するのが正解です。対向車がいる時だけすれ違いビーム(ロービーム)にすればよい」と高らかに報道されたのだからたまらない。勘違いしたユーザーは、都市部の市街地でもハイビームで走るケースがみられるなど、なんとも周囲の迷惑を考えないユーザーが増えた。

街灯も対向車も看板や商店などの灯りがない、暗闇ではハイビームを使うのが正しいわけだが、明るい市街地であり街灯も点灯している。そこでハイビームを使うのは周囲に迷惑だ。もちろんオートハイビームなどと呼ばれる機能はあるが、それほど正確性が高いモデルはまだまだ少ない。

LEDを精密制御するからもう眩しくない

そんな中、クルマ好きであればお馴染みの株式会社小糸製作所(以下:コイト)が発表したADB(Adaptive Driving Beam:アダプティブ・ドライビング・ビーム)に注目したい。

このコイトのADBの特徴は1万6000のLEDを精密に制御することで、運転者の視界を確保。加えて前走車や歩行者、対向車(二輪車を含む)を認識することで遮光範囲を最小化してくれる。

そして夜間に見落としがちな標識にはしっかりと灯りを向けることで、運転者の認識漏れも防ぐ。1万6000個ものLEDを精密制御できれば、運転者に必要な情報に文字通りにスポットを当てることが可能。運転者と前走車、対向車はもちろん、歩行者や自転車にもさらには安全装備のカメラなどにもやさしいヘッドライトとなるわけだ。

コイトは基礎技術を進めるなかで、さらに株式会社デンソー(以下:デンソー)との協業まで始めている。最新安全装備や各種デバイスに定評あるデンソーと、ドライブに欠かせない「光」のプロのコイトが組めば、周囲に迷惑をかけない新しいクルマのライトが生まれるはず。

交通安全に欠かせないクルマの重要な光のために、ぜひともLEDの明るすぎる問題を解決してほしい。

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