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初代マセラティ「ギブリ」の勇姿が見れる! 渋谷系からも愛されるイタリアンエロティックコメディはいかがですか?【映画とクルマ】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's/AMW編集部

  • 映画『黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦』の主演はロッサーナ・ポデスタ、ランド・ブッツァンカ
  • 2ドアクーペ「メキシコ」の2シーター版として登場したギブリ
  • 1968年生産のマセラティ「ギブリ」のリアルスタイル
  • 1968年生産のマセラティ「ギブリ」のインテリア
  • 1968年生産のマセラティ「ギブリ」のサイドボディ
  • 1968年生産のマセラティ「ギブリ」のフロント
  • 1970生産のマセラティ「ギブリ」
  • 1970生産のマセラティ「ギブリ」のリアスタイル
  • 1970生産のマセラティ「ギブリ」サイドボディ
  • 1970生産のマセラティ「ギブリ」のフロント
  • 1968年生産のマセラティ「ギブリ」
  • なだらかな曲線と平面が絶妙に組み合わさった、ジウジアーロの代表作のマセラティ「ギブリ」

主人公の垢抜け感を象徴する1台

映画に登場する名車をストーリーとともに紹介する映画とクルマ。今回は、渋谷系ミュージシャンたちから愛されたイタリアのクライムコメディ「黄金の七人」シリーズの便乗ものをお届けします。ただし、便乗ものといってもシリーズの監督が手がけているので見応えはお墨付きです。

素晴らしい初代マセラティ「ギブリ」の勇姿

1960~1970年代のイタリアやフランスにて数多く製作されたコメディ作品の中には、時代を反映したファッションやBGM、あるいは美しい主演女優たちの魅力から、近年になって再評価を受けている作品もある。

その最たる一例が、かの「ル・パン三世」のプロットやキャラ設定に大きな影響を与えたほか、メインテーマや作内で使用された楽曲が、日本の“渋谷系”ミュージシャンたちからも愛好されたイタリアのクライムコメディ「黄金の七人」シリーズと言えるだろう。

しかし今回ご紹介する1本は、日本では「黄金の七人」を名乗りつつも、続編でもなんでもない便乗もの。同時代のイタリアを中心に多数が製作されたエロティックコメディのひとつである。

ただし「黄金の七人」と同じマルコ・ヴィカリオ監督が手掛けるとともに、同作で人気を博した女優ロッサーナ・ポデスタが主要キャストに加わっていたことから、シリーズの人気に乗じて、邦題が半ば強引につけられてしまった作品なのだが、実はこの映画の劇中にて、素晴らしい初代ギブリの勇姿が見られるのだ。

ランボルギーニ「ハラマ400GT」も登場

女性絡みの騒動を起こして、故郷シチリアを追われた主人公ミケーレ(ランド・ブッツァンカ)は、何のとりえもない田舎者。しかし、3つの睾丸を持つ精力絶倫の男だった。北イタリアの富裕な古都、ベルガモに逃げてきた彼は、マフィアでもある同郷の床屋の主人から紹介され、地元の実業家の邸宅で召使として働くことになるが、あっという間にその実業家の奥方ココ(R.ポデスタ)と恋仲になってしまう。

しかも、その絶倫な精力と調子の良さでココの友人であるベルガモのセレブ女性たちとも次々に情事を重ねていった。中でも独身主義の女性実業家、カルラ(シルヴァ・コシナ)は彼を共同経営者として取り立て、モダーンな別荘と新車のマセラティ・ギブリを与える。ところが、ミケーレのなりふり構わないラブアフェアが、次第に彼を窮地に追い詰めてゆくことに……。

事実上のヒモとなったミケーレが手に入れた、美しいマルーンの初代ギブリは、相手女性が変わるたびに急速に垢抜けてゆく彼の変貌を巧みに示したもの。

また、ココの夫である実業家ランプニャーニが、ミケーレと妻の不貞を追跡する際には、ギブリに負けずに素晴らしい白銀のランボルギーニ「ハラマ400GT」も登場する。

一般的にはB級、さらにはC級とも称される“愛すべきおバカ作品”たちだが、ファッションや音楽など見る者の趣味嗜好によっては素敵な1本にもなり得ることがある。

この「エロチカ大作戦」におけるマセラティ・ギブリやランボルギーニ・ハラマは、クルマ好きにとってそんな存在なのだろう。

劇中車:マセラティ「ギブリ」
生産年:1966年
2ドアクーペ「メキシコ」の2シーター版として登場したギブリ。なだらかな曲線と平面が絶妙に組み合わさった、ジウジアーロの代表作である。

『Homo Eroticus/黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦』
公開年:1972年
上映時間:114分
監督:マルコ・ヴィカリオ
出演:ロッサーナ・ポデスタ、ランド・ブッツァンカ

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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