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軽自動車のレース「東北660選手権」は2023年シーズン最終戦! スズキ「アルト」だけのレースも白熱、超盛り上がってます

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • レーススタート
  • 最高峰の1クラスはアベが逆転して優勝を遂げる。シリーズチャンピオンこそ逃したが、実力の高さと経験の豊富さをアピール
  • フレッシュな面々が表彰台を独占した3クラス。先輩たちから2クラスへの誘いを受ける大平、来シーズンの動向も注目される
  • 今回のエントリーは過去最多となる60台オーバー。ビギナーが中心の5クラスもいたるところで熱い接近戦が繰り広げられた
  • 東北660・HA36カップの1クラス優勝は、ARY MSR Moty'sアルトの小松日高
  • 東北660・HA36カップの1クラス準優勝は、AGRドリオン!36アルトの姉・珍
  • 東北660・HA36カップの1クラス第3位は、ARYレーシング藻'sアルトコの茂木大輝
  • 東北660・HA36カップの2クラス優勝は、KRGネクザスREI☆LINEの猪又真輝
  • 東北660・HA36カップの2クラス準優勝は、サザン軽四部AGSアルトの高杉俊太郎
  • 東北660・HA36カップの2クラス第3位は、sheeTECHネクザスアルトの椎名栄一郎
  • 東北660選手権・1クラス優勝は、AGRドリオン!アルト1号μのアベ
  • 東北660選手権・2クラス優勝は、ARY MSR Moty'sミラの小松日高
  • 東北660選手権・2クラス準優勝は、オレンジミラの安彦司
  • 東北660選手権・2クラス第3位は、ARY 藻'sレーシング チャソプレの茂木勇輝
  • 東北660選手権・3クラス優勝は、ARY Moty's たかふミラの大平崇文
  • 東北660選手権・3クラス準優勝は、ごよごよ ESSEの五葉風雅
  • 東北660選手権・3クラス第3位は、KEPLA放課後クラブ☆エッセの松村幸哉
  • 東北660選手権・4クラス優勝は、KRGネクザスREI☆LINEの猪又真輝
  • 東北660選手権・4クラス準優勝は、R.P.S NEXZAS GR99の石山祐也
  • 東北660選手権・4クラス第3位は、ARYracing Moty'sミラの阿部優翔
  • 北660選手権・5クラス優勝は、ミラの小野寺潤
  • 東北660選手権・5クラス準優勝は、P-f-a白子鳩麗心愚エッセ卍の村上征也
  • 東北660選手権・5クラス第3位は、Wiz Orix ミラの阿部孔城
  • 東北660・HA36カップの1クラス表彰式
  • 東北660・HA36カップの2クラス表彰式
  • 東北660選手権の1クラス表彰式
  • 東北660選手権の2クラス表彰式
  • 東北660選手権の3クラス表彰式
  • 東北660選手権の4クラス表彰式
  • 東北660選手権の5クラス表彰式。 ※1位と3位は不在のため代理
  • 将来は東北660シリーズの中核を担うであろうHA36カップ。MTの1クラスと2ペダルの2クラスで戦闘力の差はほとんどない
  • 路面は終日ヘビーウェットだった。しかし他車を巻き込むようなアクシデントは皆無で、参加者のレベルとマナー向上が伺える

アルトワンメイクのHA36カップが大盛況

2023年10月15日、福島県二本松市のエビスサーキット西コースで、東北660選手権・第4戦と東北660 HA36カップ第2戦、そして軽自動車だけのドリフト走行会が開催された。年4戦で争われる東北660選手権は早くも最終戦で、今回の結果でシリーズチャンピオンが確定する。

1クラス:ベテランの実力を見せつけ#11アベが優勝

天候は朝からあいにくのヘビーウェットで、練習走行では慎重にグリップを確かめながらのドライビングが続いた。1クラスはランキング首位の#456細田駿也がポールポジションを獲得、2位の#11アベに対し約1秒の差を付ける。しかし決勝では序盤こそ細田がレースをリードするも、大ベテランのアベが一瞬の隙を突いて逆転に成功。悪天候での経験豊富さを見せ付け、そのままチェッカーを受けた。

2クラス:#154小松日高が安定のポール・トゥ・ウィン

2クラスは#154小松日高がポールポジション、2番手に#121巳ノ瀬健太といつもの面子が揃う。いっぽうで小松とシリーズを争っている#61高橋康平は、6番手に沈み厳しい戦いを余儀なくされてしまった。決勝は小松が安定したラップを刻みポール・トゥ・ウィン。巳ノ瀬はファイナルラップ直前に痛恨のコースアウトしてしまい、消化した周回数により完走とはなるもののシリーズ争いから脱落する。変わって2位に入ったのは3番手からスタートした#787安彦司、そして3位は#919茂木勇輝という結果となった。

3クラス:2023年シーズン注目の#43大平が優勝

そして例年と変わらず激戦区の3クラス。シリーズチャンピオンが最有力視される#377岩塚眞澄は無理をせず予選4位、ポールポジションは今シーズンの成長株と目されていた#43大平崇文だ。2番手は同じく若手の#54五葉風雅、3番手は5クラスからステップアップしたばかりの#808松村幸哉が続く。決勝も上位3名はまったくポジションを変えずにフィニッシュし、いずれも最終戦でシリーズランキングを大きく上げた。

4クラス:圧倒的強さを見せつけるアルト! #6猪又が優勝

2ペダルの4クラスは相変わらずAGSアルトの独壇場だ。#6猪又真輝は練習走行から一度もトップを譲らず優勝、2位は第3戦に続きレンタル車両で参戦の#179石山祐也、3位は同じくレンタルのL275ミラを駆る#113阿部優翔だ。なお来年はHA36が性能調整でセカンドラジアル限定となり、一般的なATやCVTとの差が少なくなるであろうと思われる。

5クラス:#15小野寺が強さを見せつけポール・トゥ・ウィン

ビギナーを対象とした5クラスは#15小野寺潤がポール・トゥ・ウィン。第2戦でクラッシュし復帰戦となった#463村上征也は、完走を目標に掲げながら2位に入賞を果たす。3位は学生クラスとして東北660耐久にも参戦する阿部孔城。多くのドライバーは来シーズンから3クラスに移行するはずで、よりレベルの高いステージを経験しドライバーとして大きく成長するだろう。

HA36カップ:アルトワンメイクは過去最大の17台がエントリー

併催された東北660・HA36カップの第2戦は、徐々にエントリーが増え今回は過去最多となる17台。MTの1クラスは#83小松日高がポールポジション、2番手は公式レースの経験も豊富な#888姉・珍、3番手が#920茂木大輝というオーダーで、決勝も同じポジションでフィニッシュした。

HA36カップ

2ペダルの2クラスは予選が#8猪又真輝、#999高杉俊太郎、#47椎名栄一郎と並び、1クラスと同様に決勝も同じ順位でチェッカー。ワンメイクなうえ改造範囲も東北660選手権より狭いため、オーバーテイクが非常に難しいことの証明といえるだろう。もうひとつ注目したいのは昨年の最終ラウンドに続いて、2ペダルのAGS車両が総合優勝を果たしたこと。さらに上位6台のうち4台が2クラスと、もはや「2ペダルは遅い」といったマイナスイメージは皆無だ。なお東北660選手権のシリーズチャンピオンと、ドリフト走行会の模様は別に機会を作って紹介したい。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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