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ダイハツ「ミラ」でレースに目覚める! 普段の愛車はアバルト「124スパイダー」のオーナーがこだわるレース仕様軽カーのポイントとは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

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登竜門として多くのルーキーが育つ3クラス

軽自動車のレースシリーズ、東北660選手権で最大の激戦区である3クラス。とくにスポーツランドSUGOで開催される際は、予選を通過できるのが多くとも15台くらいと、決勝のグリッドに並ぶことすら難しいのだ。ライバルの数が多く改造範囲も狭いため戦闘力の差が少なく、ドライバーのテクニックとセッティング能力が勝敗のカギとなる。激戦の3クラスで戦うひとりのドライバーを紹介しよう。

ビギナー向け5クラスからステップアップするも苦労の連続

3クラスはあくまでも上のクラスへの登竜門であり、同じドライバーがいつまでも居座り続けることができないレギュレーションとなっている。そのため毎シーズンごとに新しいヒーローが誕生し、必然的に3クラスは「初優勝」の顔ぶれが多い。

現在ポイントランキングでトップを快走する、岩塚眞澄選手がまさに2023年シーズンのヒーローだ。大学に在籍していたころは自動車部に所属し、L700型ダイハツ「ミラ」でサーキット走行の経験もあった。インターネットで東北660選手権の存在を知り、今の愛車L275Vミラを購入し2019年に初参戦。ビギナー向けの5クラスでいきなり3位という、幸先のいいスタートだったと岩塚選手は振り返る。

岩塚選手

しかし翌年から3クラスに上がったところ、大混戦の中盤グループに埋もれる日々が続く。予選はそこそこ上位に入るものの、決勝でポジションを落とすことが多い。岩塚選手をバックアップするオートリサーチ米沢の安達代表は、原因を「優しすぎる性格で引いてしまうところがある」と分析。そこで勧めたのが仲間と一緒にゴールを目指す、東北660耐久レースに参戦することだった。

普段はライバルとして東北660選手権でしのぎを削り合っているだけに、同じクルマで走るとなればタイムで負けたくないのが人情というモノ。さらにポジションを落とさず次のドライバーへ繋いだり、タイヤやブレーキをいたわる走り方も必然的に身に付く。岩塚選手も自身の殻を破ることができたのは、地道な練習やデータロガーの解析に加えて、耐久レースでの経験も大きかったと認めている。

2023年シーズンは頭角を表し年間王者争いを繰り広げる

2023年シーズンの開幕戦は優勝こそ逃したものの3位で、3クラスとしては初めて表彰台に立った。続く第2戦は予選のポールポジションを狙っていたが、アタックラップで他車に引っかかり3番手となる。しかしトップとのタイム差はわずか0.2秒、実力はほぼ互角だと自信を持ったという。

決勝も落ち着いてスタートを決め2番手に上がり、さらなるチャンスを虎視眈々と狙っていたところ、予選ポールのマシンがシフトミスでエンジンブロー。そのままトップに躍り出てチェッカーを受けた。

続く第3戦でも予選3位からジャンプアップし、2連勝を飾りポイントランキングの首位もキープ。ずっと目標としていたシリーズチャンピオンに向け、ここで優勝できたのはとても大きいと岩塚選手は話す。

たくさんの仲間と出会い自分を磨いた3クラスを制したあと、次に目指すのはさらなる強敵がひしめき合っている2クラスだ。10月15日(日)にエビスサーキット西コースで開催される最終戦、同じクラスのライバルだけではなく、2クラスからも熱い視線が注がれること確実だ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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