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ボンドカーBMW「Z8」が約3410万円で落札! 新車時の約2倍のプライスにコレクターズアイテム化は確実です

ボンドカーBMW「Z8」が約3410万円で落札! 新車時の約2倍のプライスにコレクターズアイテム化は確実です

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

BMW初の自製アルミニウム製スペースフレームを採用

2000年、デビューを飾ったZ8はその流麗なボディスタイルのみならず、さまざまな技術的な特長を持つモデルだった。まずはそのシャシーは他車からの流用ではなく、専用設計されたBMW初の自製アルミニウム製スペースフレームとされていること。そのフレーム単体の重量は約230kgで、スチール製と比較した場合には30%ほどの軽量化を実現することに成功したという。

ボディのアウターパネルやサスペンションにもアルミニウムが多用されており、BMWがこのZ8でいかに軽量化に強いこだわりを見せたのかがよく分かる。

搭載されるエンジンは、「S62」型と呼ばれる4941ccのV型8気筒で、型式に掲げられるSの文字からも分かるとおり、これはBMW M社がMモデル用に開発したもの。S62型エンジンの搭載例としてはE39型のM5などがある。

最高出力と最大トルクは、それぞれ400ps、500Nm。電子制御の8連スロットルやダブルVANOSの効果が大きい。トランスミッションはゲトラグ製の6速MT、左ハンドル仕様のみが2003年までに5703台生産されている。

スタンド付きのハードトップも付属されていた

ミュンヘン・オークションに出品されたZ8は2000年10月11日にラインオフされたモデルで、タイタン・シルバー・メタリックのボディカラーに、レッド&ブラックのインテリア、そして印象的なレッド・カーペットの組み合わせで出荷された。

ファースト・オーナーはルクセンブルグに住む人物で、デリバリーは2001年3月。サービスブックと所有者履歴によると、その後2003年にはフランスで登録され、3人のオーナーの手を経て今回のオークションに出品されたようだ。現在までの走行距離は6万kmを超えたところ。車両にはセラミック・コーティングが施され、レザーフォリオ、スペアキー、書籍、ツールロール、さらにはスタンド付きのハードトップも付属していた。

今回の落札価格は20万9300ユーロ(邦貨換算約3410万円)。日本での新車価格は最終の2003年モデルで1660万円の設定だったから、現在の不利な為替状況を考えても、Z8は確実にコレクターズアイテムとしての価値を高めていることが理解できる。BMWファンには目を離すことができない1台だ。

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